探求☆散策記

見たこと、聞いたこと、思ったことを綴った、日常探検記録。

大館樹海ドーム

2011年11月11日 23時32分12秒 | デザイン

「大館樹海ドーム」http://www.jukaidome.com/
1997年11月に竣工した世界最大級の木造ハイブリッドのドームです。地域材(秋田杉)をふんだんに使用した架構は圧巻です。本日は残念ながら某イベントリハの真っ最中であるため、アリーナ内には立ち入れず、ホールから見学しました。

部材をよく見ると、木骨はアーチ状に集成しているのではなく、スパン毎に角度を付けて微妙に回転しているのが判ります。球場全体も球形では無く、卵型に近い形状であるため、無数にある各部材の加工及び取付けには極めて難易度の高い施工管理が求められたものと推測します。

 

「大館市樹海体育館」
上記ドームに併設する体育館です。こちらは2007年に竣工しています。ドーム同様集成材とS造のハイブリッド天井を持つ体育館です。内部はまだ杉の香を感じることができます。

北の大地に在りながら寒さを感じさせません。杉の使用量は目算で概ね2,000m3位か。幅が狭くタッパのある部材を細かなピッチで配置しています。こちらも施工者泣かせの作品ですね。

 

 

 


中銀カプセル

2011年11月06日 19時58分30秒 | デザイン

六本木ヒルズに展示中の中銀カプセルタワーの1住戸(1モジュール)です。
一見するとドラム式洗濯機のよう。しかし、こんなに間近に見て・触れる機会を得られるなんてありがたい。
銀座にある建築物は近い将来取り壊しになる可能性もあり、非常に貴重な展示といえます。

今回の展示は、森美術館で開幕中の「メタボリズムの未来都市展」による催しです。
http://www.mori.co.jp/morinow/2011/09/20110921110000002277.html

 


東京デザイナーズウィーク2011

2011年11月05日 00時19分35秒 | デザイン

今年も神宮外苑にて開催。来場者はほぼ美大系学生と思われる若者(一部民間業者関係者)で盛況。

木質系素材の展示も時節柄(木材利用促進法)反映し多数展示。LVL加工の椅子や建築足場の再利用部材など多く見られ有意義であった。

他人の作ったデザインは基本的になかなか解りにくいものですが、その点海外アーチストの作品は意図が明確でしかも楽しい。クオリティ以上に取り組む姿勢が参考になります。デザインとは感性よりもむしろ9割は生活から来るアイデアの転換なのです。それは早いもの勝ちだったりするので、僕の場合はどうやったら売れるものが作れるのか(体制造りを含め)ばっかりを基本に考えています(笑)。


スペイン大使館

2011年11月04日 00時56分54秒 | 建築探訪

「東京デザイナーズウイーク2011」http://www.tdwa.com/
協賛のスペイン大使館の家具展です。普段立ち入ることのできない大使館内での開催ということもあり、展示以上に興味を持って訪れました。以下写真は入り口案内看板と内部エントランスから会場ホールへ続く長いスロープです。

展示物は多数あったのですが、特に気に入ったテーブルと椅子です。椅子の方は板を曲げたのではなく、単板積層材を切出しています。

受付時上記含む装丁のきれいな商品カタログが貰えます。垣間見れたのはほんの一部分でしかないのですが、例えば木を使いこなす先進性などはスペイン含むヨーロッパが日本より数段上です。何といっても高層建築が木で作れるのですから。