グム百貨店は、モスクワの赤の広場に隣接する百貨店である。「グム」とはロシア語で「総合百貨店」を意味する略称である。帝政ロシア時代の1893年から存在し、ソビエト連邦時代も経済のショーウィンドーの役割を果たしてきた。当初は国営であったが、ペレストロイカ政策により民営化された。この際、従来の「国営百貨店」から「総合百貨店」に名称が変更されたが、ロシア語では綴りが似ているため、引き続き使われる事になった。また、赤の広場に面するかつての入口が再び開放され、グム百貨店はロシア革命以前の姿へと回帰した。現在グム百貨店内には200店舗が営業されている。
夜間はきらびやかな電飾が灯る。
赤の広場に面する。
雨上がりの石畳に電飾が映える。
吹抜け三層のアーケードを持つ2棟が外部通路をはさみ、平行に並ぶ配置となっている。
ドーム屋根の設計はウラジーミル・シューホフによる。ロシアの構造体といえばシューホフ。