17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

秋惜しむ

2023-10-26 06:46:17 | 日記
断捨離は未だ進まず秋惜しむ

季語 秋惜しむ 過ぎ去る秋を惜しむこと。「惜しむ」とは今ある素晴らしいものがやがて消滅しまうということ受け入れたうえで、なお愛する心の状態を指す。この世の全ては刻々と変化して留まらないという発想のもとに生まれた言葉である。「秋惜しむ」「春惜しむといい「花惜しむ」「月惜しむ」といい、「人を惜しむ」「命を惜しむ」とも使う。「夏惜しむ」とは言わない。「冬惜しむ」とは、冬の終わりが命の終わりでもあった旧暦時代、「年惜しむ」の意味で使われた。歳時記抜粋。

例句 秋惜しむために北上線に乗る。  佐藤恵美子 

山粧ふ

2023-10-25 07:33:50 | 日記
山粧ふ在来線の膝栗毛

季語 山粧ふ 紅葉した山の姿を錦繍をまとってめかしこんだ人に見立てる。
春の「山笑う」や冬の「山眠る」に比べると、「山粧う」ではかしこまりすぎで、闊達さに欠ける。「山笑う」の砕けた雰囲気や「山眠る」の深々とした境地に匹敵する世界がいまだ見出されていない。歳時記抜粋。

山粧ふ一灯で足る露天の湯  菅埼麿もる

菊膾(きくなます)

2023-10-24 06:57:36 | 日記
郵送の土産増えけり菊膾 

季語 菊膾 菊の花弁をさっとゆでて三倍酢で和えたもの。食用菊で一般的なのは黄菊の阿房宮と化白(かしろ)。山形県、新潟県で作られた紫がかったピンクの化白は「もってのほか」とよばれ、花弁が筒状。酢水で茹で冷水にさらし、シャキッとした歯ざわりとほろ苦い甘みを楽しむ。黄菊の花弁を蒸して海苔状に乾燥させ、保存できるようにしたものが「菊のり」である。歳時記抜粋。

例句 草の戸の酢徳利ふるや菊膾  芭蕉



木の実

2023-10-23 07:19:02 | 日記
山麓に熊の出没木の実時

季語 木の実時 木の実 の傍題 きのみともこのみともいう。樹木になる実のうち一般には果実を除いて、クヌギ、カシ、シイ、ムク、トチノキ、エノキなどの、いわゆるドングリの類で、食べられるものも食べられないものも一切含めた総称である。秋に熟して自然に落ちる。棒を刺して木の実独楽をつくったりする。歳時記抜粋。
掲句 山にどんぐりが不足とかで、例年より山麓に熊の出没が多く、悲しいニュースを多い。人間と動物の共存にかかわる問題である。筆者。

例句 七人の小人が拾ふ木の実かな  高木瓔子  



菊花展

2023-10-22 12:13:50 | 日記
懐メロの針音もよし菊花展

季語 菊花展 菊の愛好者ガ自慢の菊を持ち寄る品評会。寺社の境内などに幕を張り華やかな一角を作る。大輪の一花や小花の懸崖造りなど長年の丹精の成果が審査され、様々に用意された賞で表彰される。すべて鉢物であるが大がかりなものもあり、秋の日差しの中で、まぶしく晴れやかに並ぶ。

例句 菊花展気ままな菊はなかりけり 秋山未踏