17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

行く秋

2015-10-26 11:01:22 | 日記
行く秋
行く秋やあからさまなる水の面 篠原温亭
行く秋や扉を閉ざす峠みち 拙

紅葉前線が麓に降りてくればもう雪の季節。車の通行は難しくなる。国道であっても急な山道は閉鎖される。これから来年のゴールデンウィークまでこの道は通ることができない

龍田姫

2015-10-23 08:03:45 | 日記
 龍田姫
 麓まで一気に駆けて龍田姫   山中英子
 追っかけを数多引き連れ龍田姫   拙

平年より十日も早い紅葉の季節。予定の旅行日程の調節もうまくいかない。しかし、観光客はどこからか
湧いて来るようにあふれている。短いこの期間を過ぎれば長い冬将軍のお出ましとなる。

赤のまま

2015-10-22 14:08:52 | 日記
赤のまま
 赤のまま記憶の道もここらまで  下村ひろし
 思い出はあの子が妻の赤のまま     拙

粒状の紅色の花が赤飯に似ている。ままごとをしたお母さん役はどうなったのだろうか、、今どこで、どんな暮らしをしているのだろうか 会ってもみたいが・・・・。この時期はいつも赤飯だった。


山装う

2015-10-17 21:51:46 | 日記
 山装う
三山のことに羽黒の粧へり   角川照子
舟唄は祝ひ唄なり山装う      拙

夕日に映える紅葉を見ながら舟にのって舟唄に耳を傾けるのは贅沢だ。中尊寺よりパスで一時間ほど東に行けば、味あうことができる。ここは渓谷で水の流れは緩やかで、船の周りを「はや」が餌をほしがって集まってくる。日陰と日向のコントラストもまた良い。舟唄は祝唄といわれるものではないが、
山が正座して客を出迎えている感じもする。 山というよりは崖なのかも知れない。

釣瓶落し

2015-10-16 12:09:07 | 日記
釣瓶落し

 山の端のまぶしき釣瓶落しかな   鷹羽狩行
 妻見舞ひ釣瓶落しの家路かな      拙

家内が近隣の町の病院に入院した。完全介護なので、ただ傍にいるだけなのだが、家に帰っても一人なので、午後三時頃までのこり家路についた。帰宅した頃は夕闇の中だった、折から沼地に帰る雁の群の鳴き声を頭上に聞いた。老人二人の世帯のいずれはたどる道なのだろう。