西行忌 2023-03-31 09:27:49 | 日記 歌枕を偲びて歩む西行忌季語 西行忌 陰暦二月十五日。平安末期から鎌倉初期の僧にして歌人、西行の忌日。鳥羽上皇に仕えた北面の武士を経て出家し、高野山を拠点に四国・奥羽などを旅する生涯を過ごしたが1190年河内の広川寺で没した。73歳。例句 花あれば西行の日とおもふべし 角川源義
春夕焼 2023-03-30 07:52:09 | 日記 春夕焼とぽした下駄の数いくつ季語 春夕焼け 春の夕焼の傍題 単に夕焼けと言えば夏の季語である。夕焼けは年中いつでも見られるが、はんなりと西空を染める春の夕焼けには長閑な一日が暮れるのを惜しみ明日をまた期待するかのような風情が漂う。歳時記抜粋。麗句 思ふこと春夕焼より美しく 富安風生
ふらここ 2023-03-29 08:33:58 | 日記 ふらここやインコが真似る人の声季語 ふらここ 鞦韆(しゅうせん)の傍題。鞦韆は遊具のぶらんこのことである。紀元前七世紀中国北方の異民族から中国に輸入されたものものという。異民族の間では寒食の節(冬至の後105日の日)に鞦韆に乗って遊ぶ風習があった。歳時記抜粋。例句 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし 三橋鷹女
藪椿 2023-03-28 07:50:22 | 日記 羽ばたきややうやく咲いた藪椿季語 椿 ツバキ科の常緑高木。北海道を除く日本全土に分布する。現在では園芸品種も多く、世界各地で栽培されている。日本の海岸地帯から低山地に古くから自生するのはヤブツバキ。東北から北陸の多雪地域に多いのはユキツバキ。屋久島などに見られるリンゴツバキの三系統。観賞用のほか、種子から油を製し、堅牢な財は農具や楽器に珍重される。歳時記抜粋。例句 咲くよりも落つる椿となりにけり 水原秋櫻子
菜の花 2023-03-27 08:16:18 | 日記 菜の花やしばらくぶりに見る電車季語 菜の花 アブラナ科のアブラナの花。大根の花と同じく高く董を立て黄色の㈣弁花を傘の形に密集させて咲く。菜種油の採種用として栽培されてきた植物で、温かい房総半島南端では二月ころから開花するが、ふつうは桃の花の咲く四月頃田畑を彩る。菜の花が一面に咲き続いている景色は明るく、いかにも春らしい光景といえよう。近年では栽培は減り、切り花として栽培したり、蕾を食用として出荷している。歳時記抜粋。例句 山越えや菜の花あれば人の住み 西山 睦