17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

緑陰

2023-07-31 06:48:36 | 日記
緑陰や筧の下の缶ジュース
季語 緑陰 夏の日差しの中、緑の木立の陰をいう。木々の枝の隙間からちらちらと零れる日の陰は美しく明るい。木下闇というとどこか鬱蒼とした暗さを感じさせるが緑陰は語感も明るく、その下の椅子の下読書を楽しんだり、会話を楽しんだりする人たちの表情も想像される。

緑陰にあり美しき膝小僧  加古宗也

西瓜

2023-07-31 06:16:54 | 日記
大皿を使うことなし西瓜切る

季語 西瓜 ウリ科の蔦性一年草、西瓜の実、熱帯アフリカ原産。世界で広く栽培され、夏から秋にかけての代表的な果実。栽培法のの進歩で初夏の頃から出回るが、もとは初秋のものであった。球形または楕円形で大きく、ほとんどは果皮に縞模様がある。果肉は赤色でまれに黄色も。多汁で甘い。歳時記抜粋。

三人に見つめられゐて西瓜切る  岩下由美

灼く

2023-07-30 06:28:55 | 日記
丑の日のウナギに似たり灼くる路

季語 灼く 盛夏の太陽の放射熱によって灼けるような熱さわ持った万物の状態を言う。「燃ゆ」と共に季語としては新しい。歳時記抜粋。

例句 道灼けて悲しみごとのなきごとし  田部谷 紫

掲句 灼ける路は大げさかもしれないが、人生初の酷暑を迎えた昨日・今日。
今日は土用丑の日である。

 油照

2023-07-29 05:54:51 | 日記
 路地よりも低き家並や油照
 
季語 油照 全身に脂汗をかくようなじっとりとした暑さのこと。本来なら表記も「脂照り」とすべきであろう。炎天のように突き抜けるようなカラっとした暑さではなく、薄曇りで風もなくじりじり照り付けて、ぬらぬらした不快感のうちに大いに体力を消耗させられる。歳時記抜粋。

例句 油照り逃げ場なきこと空気にも 宮津明彦


夏の草

2023-07-28 06:57:10 | 日記
燃えるゴミを捨つる袋に夏の草

季語 夏の草 夏草の傍題 夏に青々と生い茂る草の総称。強い日差しのもとで山野・土手・路傍・空地など草は土さえあれば盛んに繁茂して刈ってもすぐ伸びてくる。暑さに疲れた人間を圧倒するような自然の生命力の横溢を感じさせる。
歳時記抜粋。

例句 夏草や兵どもが夢の跡  芭蕉