枇杷 2023-06-30 09:34:31 | 日記 大方は見事なる種枇杷すする枇杷季語 枇杷 バラ科の常緑高木。古くから日本にもあったとされ、山野にも自生する。茂木、田中などの品種は大粒。冬に白い小花をつけ果実は梅雨時に黄橙色に熟す。産毛で覆われた薄い皮をむく感触、内にある黒褐色の大きな種にも趣がある。枇杷葉は民間薬や浴湯料として利用される。歳時記抜粋。例句 枇杷の実のお尻宇宙の涯は此処 正木ゆう子
あやめ 2023-06-29 09:30:37 | 日記 古の礎石の跡やあやめ草季語 あやめ 菖蒲の傍題。サトイモ科の多年草で、池や川の縁に群生する。根茎は水底の泥中に横たわり白または淡赤色で節が多い。初夏、花茎の中ほどに黄緑色の小花を棒状に密生。葉は長剣状で50~90cm、明瞭な中肋ある平行脈が走り、その艶々しい緑には高い芳香があり、端午の節句に勝負湯にする。歳時記抜粋。掲句 毛越寺 浄土式庭園にて 例句 あやめ草足にむすばん草鞋の緒 芭蕉
茄子の花 2023-06-28 06:44:40 | 日記 早起きを促すごとく茄子の花季語 ナス科の一年草。枝が分岐するにしたがって葉腋にたくさんの蕾をつけ、淡紫色の下向きの合弁花が秋まで咲き続ける。その間にも実を結び収穫が続く。「茄子の花と親の意見は千に一つも仇はない」のことわざ通り、茄子の花には無駄花はなく、必ず結実する。歳時記抜粋。例句 茄子の花詩は確実にかえりけり 田川飛旅子
まくなぎ 2023-06-27 05:45:16 | 日記 まくなぎやスローテンポの演歌節季語 まくなぎ ヌカカなど小型の蚊の総称で、ひと固まりになって上下にせわしく飛んでてる。夏の野道などで目の前につきまとい、はなはだうるさい。黒色をしていることはわかるが、あまり近くで飛ぶため、はっきり見定めがたい。歳時記抜粋。まくなぎの阿鼻叫喚をふりかぶる 西東三鬼
額の花 2023-06-26 05:50:22 | 日記 花園を縁取るごとく額の花季語 額の花 紫陽花の母種でユキノシタ科の落葉小低木。関東南部、伊豆七島の海岸近くに自生し、観賞用に栽培されている。枝葉根元から叢生し、高さ2mにも達する。葉は長卵形で厚く光沢がある。6,7月頃枝先の散房花序に淡青色の小形の両性花が多数つき、周りを白または青紫色の装飾花が縁取る。それが額縁に似ているのでこの名がある。梅雨空の下でしっとりと咲く花。そのみずみずしく清楚な趣がこのまれ、庭園に植えらせたり鉢植えにもされている。例句 額の花病に隠ることなかれ 石田波郷