17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

除夜の鐘

2015-12-31 09:28:39 | 日記
除夜の鐘
山国の闇動き出す除夜の鐘  鷹羽狩行
一瞬に画面が変わる除夜の鐘   拙

大晦日の「紅白」が終わると「ゆく年くる年」と喧騒の画面から静の画面へ変わり、除夜の鐘が聞こえる。
「ああ年が変わったんんだ。」と感じる。鐘の音と共に今年こそという気持ちが湧く。さて、来年は。
わたくしごとだが、本ブログも満一歳となった。

松飾

2015-12-30 12:20:26 | 日記
松飾
門松を立てたる夜の旨寝かな  山西雅子
松飾をへたるたる後の背伸びかな  拙

松飾は新しき神々を迎えるための場の設定である。大晦日の早朝に神々の交代が行われるので、それ以前に行わなければ失礼にあたるし、29日は苦に通ずるのでそれ以前が望ましいのだそうである。土地によっては師走に入れば
松飾やしめ縄を飾るところもある。当地(民家)では30日に飾るのが一般的である。

松飾を終えると今年の仕事の大凡は終わったような感覚になり、まずは一服といきたい。


煤払い

2015-12-29 09:46:43 | 日記
煤払い

煤払い寸暇おしまぬスマホかな   拙

すでに大掃除はお済の家庭が多いと思うが、意外と29日も多い。綺麗なところへ神々を迎え旧年のお礼と新年へのお願いをする大晦日の饗応へ向かっての準備は計画的に行われた。28日餅搗 29煤掃き 30松飾 31日お迎えが当地での習わしだが、時代の推移でこの習慣も変わりつつある。近頃で は28日はご用収め30日は松飾となると今日うたり大掃除のピークだろうか。
老人が煤逃げなら孫はスマホに夢中。中年は苦労の連続。 どこの家にも見られる光景だと思う。

大掃除という季語はないので、煤払いに置き換えた。  

餅つき

2015-12-28 08:18:42 | 日記
餅つき
餅搗きし家ありすでに音ひそめ  山口誓子
餅つきや臼の周りをわらべ唄     拙

当地では12月28日は餅つきの日と古来より決まっていた。しかし最近は高齢化・小家族かが進み、搗く家も少なくなった。小生の幼い頃はこの日はお供えやら親戚に送るもちやら沢山搗いていた。昭和x0年代頃まで、子供たちは餅米の蒸けるころから臼の周辺で お正月どこまで来た 栗駒山のかげまで来た 早く来い 早く来い と唄っていた。餅つきの日は有名無実になってきた。

年の市

2015-12-27 12:30:27 | 日記
年の市
年の市ここのみ静か仏具買ふ   河府雪於
年の市まず手始めの味見かな     拙

年末に新年用の品物を市が賑わっている。正月はゆっくりご馳走を食べる風習があるので、その準備に忙しい。
買い手は少々高価でも買うし、売り手も稼ぎ時として客を取り込む。食品売り場では客を誘うあの手・この手を繰り広げる 味見もその一手。