17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

冬の夜

2015-01-27 10:49:36 | 日記
わが生きる心音トトと夜半の冬  富安風声
闘病の自慢話や冬の宿        拙

先日ひょんなことより老齢でのクラス会がもたれ参加した。老人の話はいつしか闘病の話になった。
闘病の猛者?は闘病の経過・経験を披露し、周囲はそれにうなずいた。かって、湯治場で手術の傷跡とか戦場での傷を見せていた人を思い出した。冬の宿という季語はないけれど、現在の社会の一つのシーンになるようにも思えた。

さいご屁

2015-01-26 20:23:09 | 日記

 さいご屁ならには古い仏達  拙

鼬の悪臭漂う置き土産 というクロスワード鍵があつた。これとの関連で友人から そんな言葉を使ったことがあもるかと聞かれた。普段の生活では滅多に使わないが、学生時代に気の合った男同士の集いではこんなこともあった。菊の香やならには古き仏達 の句と 仏の文字もぶっと読むなり という俗語を思い出して 季語のない本歌どり?。 御免

蕗の薹

2015-01-23 16:41:51 | 日記
蕗の薹
襲ねたる紫解かず蕗の薹  後藤夜半
汚染土の中に逞し蕗の薹    拙


 立春を待ちかねて蕗の薹が顔を出した。四年前の東日本大震災での放射能汚染により、二年間の採取はなかった。今後も当分の採取は無いと思う。採取の楽しみとか春の味覚は減少したが、「春来る」を的確に知らせてくれる嬉しい植物でもある。寒風の中にじっと耐えてる姿に互いに励ましあっていきたい。

大寒

2015-01-20 09:09:32 | 日記
大寒
大寒と敵のごとく対ひたり   富安風声
大寒の一戸もかくれなき故郷  飯田竜太
大寒や貧しき国のバナナ食ぶ    拙


今日より大寒。季節の上では冬の最後の候。しかし、北海道では流氷がたどりつき、豪雪の津南邑では3メートルの積雪があるとか、昨日バナナが安かったので買った。一本が15円程度だ。こんな安値で生産者は泣いているのではと思った。世界の一パーセントだけが富裕層だとか。国際化の名のもとにこの格差はますます広がると言われている。大寒だというのに南国のバナナがこんな安値で食べれる不自然さに、生産者に済まないという気持ちが湧いた。








震災忌

2015-01-17 18:42:56 | 日記
震災忌大鉄橋を波洗ふ   松村蒼石
万巻の書のひそかなり震災忌 中村草田男
防災の学びを話す震災忌  拙


震災忌と言えば関東大震災の九月一日であるが、そのごの阪神大震災一月十七日 東日本大震災三月十一日をも震災忌として小生は称している。そういう意味で今回は阪神大震災をさす。
阪神大震災が発生してから今日で二十年になり、被災地は復興している。しかし被災者の心の傷は癒えない。
被災者には被災者の心の傷がよく解りあえる。東日本大震災が発生後に阪神地区より多くのボランティアが来て慰め、励ましてくれた。東日本大震災の被災地の高校生が神戸の高校生と防災について話し合う機会が持たれたと今日のニュースで聞いた。聴けば防災科というコースもいずれかの高校にあるとのこと。大いに学びあってほしい。