17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

葡萄

2023-08-31 07:11:44 | 日記
語らひも途切れ途切れの葡萄かな

季語 葡萄 ブドウ科の蔦性落葉低木。古くから世界各地に存在し、紀元前2500年頃のエジプトの壁画などに、葡萄の栽培や葡萄酒の醸造の様子が描かれている。日本には葡萄属の植物が6種原生し、古名を「えびかずら」といった。
文治二年(1186)山梨県で、自生葡萄の中から良い物を見つけ増殖して甲州葡萄ができたとされる。棚作りされ甘酸っぱい液果が房をなして垂れ下がる。青くて大粒のマスカット、日本で作り出された深い紫黒色の巨峰など彩も美しい。
歳時記抜粋。

例句 黒葡萄祈ることばを口にせず  井上弘美 

流れ星

2023-08-30 07:28:40 | 日記
突然に話題が変はる流れ星

季語 流れ星 宇宙塵が地球の大気中に入り込んで摩擦によって発光するもの。
夜半に多く現れ、非常に早く通過する。八月半ばに最も多いといわれる。流れ星は不吉な印といわれたりもするが一方では流れ星が消えないうちに願い事を唱えるとそれが叶うという言い伝えもある。

真実は瞬間にあり流れ星  マブソン青眼

吾亦紅

2023-08-24 09:09:17 | 日記
擦り傷の絶えざる男の子吾亦紅

季語 吾亦紅 日当たりの良い草原に生えるバラ科の多年草。高さ20~100cm。
葉は奇数羽状複葉で長い葉柄がある。8~10月、細い葉先に暗紅紫色の団子のような花をつけるが、花弁は無く蕚片が密集してい穂状になっている。寂しげな風情は詩心を誘う花名と共に愛された。歳時記抜粋。

例句 生まれたるままの身がよし吾亦紅  福田甲子男


萩の花

2023-08-24 09:07:09 | 日記
中腰に歩く細道萩の花

季語 萩の花 萩の傍題 マメ科ハギ属の総低木の総称。普通はヤマハギ属の数種を指し、東アジアと北米に分布している。夏から初秋にかけて紅紫色の小さな蟻のような花を開き、秋の半ばころに散りこぼれる。秋の七草の筆頭にも挙がっていることからもわかるように、萩は古くから日本人にその風情を愛されてきた(萩は本来灌木であり草ではないのだが秋の七草に選ばれている)。「万葉集」における花の王者は萩であり141首、梅は梅で118首である。歳時記抜粋。

掲句 一家に遊女も寝た萩と月  芭蕉

掲句 川沿いの細道を隠すように萩の花が咲き乱れ潜り抜けた。
 

無花果

2023-08-24 09:04:37 | 日記
無花果の味忘れけり妻に問ふ

季語 無花果 栽培果実としては世界最古といわれているクワ科の落葉低木。
イスラエルはじめ地中海沿岸に広く分布する。花が見当たらないまま結実するので無花果の名がついた。日本には17世紀後半につたわる。秋に暗紫色の実を付け、生食ほかジャムなど食用になる。歳時記抜粋。

例句 無花果は哺乳植物乳垂らす  森田久枝