17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

木下闇(こしたやみ)

2023-07-12 14:05:36 | 日記
東欧に探る平和や木下闇

季語 木下闇(こしたやみ) 夏の木立が鬱蒼と茂って、昼でさえ暗い状態を指す、ただし真っ暗闇ということではなく、陽光まぶしい状態から急に茂った樹下に入った際の印象が強い。

例句 晩節の思案にけぶる木下闇  老川敏彦


夏場所

2023-07-12 12:35:50 | 日記
夏場所や故郷へ届け勝ち名乗り

季語 夏場所 大相撲の本場所の一つで、明治10年より興行が始まり、正月の初場所と夏場所の二場所になった。以後三場所・四場所となり現在は六場所となった。

掲句 新入幕のウクライナ出身力士へ

例句 夏場所の土俵灯れりすでにして  久保田万太郎


夏燕

2023-07-12 11:59:33 | 日記
ほどもなく雨あがるらし夏燕

季語 夏燕 夏に見かける燕をいう。燕自体は渡来する春を季語とする。四月下旬から七月下旬にかけて二回の産卵からの雛を育てるための餌を運ぶ親鳥のせわしい飛翔。また、巣立ちのおぼつかない飛翔は印象的。燕が最も燕らしく感じるのもこの時期である。

掲句 雨上がりの頃になると水面近くに餌が集まってくるらしい。

例句 むらさきのこゑを山辺に夏燕  飯田蛇笏