アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

ブラックホールの成長率

2023-11-23 11:54:58 | 理論物理学 素粒子


 通常の重力崩壊で生まれるブラックホールと、天文観測で見られるブラックホールには著しい違いがある。通常の重力崩壊で生まれるブラックホールは、量子力学では説明できない問題があり、本来であれば存在できない天体である。これは、通常の重力崩壊で生まれる天体の限界が中性子星であるからで、中性子性を潰すことは量子力学では禁止されている。

 仮に重力崩壊で生まれたブラックホールが存在していると仮定すれば、そのブラックホールは周辺のガスや恒星を飲み込んで内部に取り込み成長する事になる。しかし、実際に観測されているブラックホールは、飲み込んだ物質を90%以上も外部に放出していることが分かっている。(飲み込んだ全ての物質を放出していると考えることも可能)

 もっと可笑しな事に、ブラックホールは凄い勢いで成長しているのだ。

 実際に観測されているブラックホールは、飲み込んだ物質を90%以上も外部に放出しているにも関わらず、物凄い勢いで成長しており、これは、到底のこと通常の理解の及ぶ現象ではない。

 ビッグバン宇宙モデルでも同様ではあるが、理解の出来ない矛盾する事象があれば未知の物質やエネルギーを導入して解決しようとする。

 ブラックホールとビッグバン宇宙モデルで説明できない事を同時に説明する方法が暗黒エネルギーである。

 ビッグバン宇宙の加速膨張は未知のエネルギーであるダークエネルギーで説明できると考えたように、今度は、ブラックホールがダークエネルギーを持つと考えるのだ。

 実は、このように考えるのには、根拠がある。

 ブラックホールの成長と宇宙の膨張率を検証した結果、宇宙の体積が2倍になると、ブラックホールの質量も2倍になるような変化が生じていることが判明している。この検証結果をダークエネルギーの影響であると考えるのはビッグバン宇宙モデルにとって都合のよい見解である。

 しかし、ダークエネルギーはビッグバン宇宙モデルを説明するために導入された未知のエネルギーであり、本来の意味は違っていると思われる。

 古い時代に天動説は、周転円から惑星の逆行を説明したように、今の天動説はダークエネルギーでブラックホールや宇宙のインフレーション膨張を説明しようとしている。

 ハイパー リバーサル宇宙の外部空間はホログラフィック空間になっており、Ⅲ⁴ は保存された無次元量になっている。このホログラフィック空間で宇宙が膨張すればヒッグスエリアも同率で膨張することになる。また、微細構造定数の変化を考慮すれば、第二次インフレーションの説明もできる。

 同様にして、宇宙の膨張とブラックホールの膨張は密接に関係している。ブラックホールも又、ホログラフィック空間内で膨張しているのだ。

 又、このブラックホールの膨張は絶対時間と密接な関係性を持っている。