アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

相対性理論の不都合な真実 ⑾

2023-11-22 11:46:22 | 理論物理学 素粒子

 👆は、ホログラフィック空間のイメージを表している。

 ホログラフィック空間は様々な側面を持っており、相対性理論の不都合な真実があれば、宇宙の構造を説明する事ができる。

 古典ブラックホールの構造は、事象の地平面と特異点で構成されており、特異点は古典ブラックホール空間の原点になっている。また、原点の存在によって、相対論的な整合性を失う代わりに絶対時間の概念を得ることができる。宇宙論の問題は、相対論的な整合性を重視することで生じており、時間の進行が相対的に任意であれば、宇宙の平坦性や一様性等の問題は解決できない。しかし、絶対時間があれば、宇宙が全体として統合された存在である事によって、自然な形で、宇宙は平坦、一様であることが説明できる。

 但し、古典ブラックホールの構造には大きな問題がある。

 古典ブラックホールの構造には、特異点が存在しており、宇宙の中心には特異点が現れてしまうのだ。当然の事ではあるが、宇宙には特異点に相当するような宇宙の中心部は存在しない。

 この特異点の問題を解決する方法がブレーンワールドである。👆写真は、二枚のブレーンが弦で繋がれている様子を表したイメージになっている。

 但し、👆の解釈は、通常のブレーンワールドではない事に注意をしなければならない。当然ではあるが、通常の物理理論は共変的な整合性が求められており、ブレーンワールドも例外ではない。即ち、外部空間に相対性理論の不都合な真実があれば、通常のブレーンワールドは使えないのである。

 相対性理論の不都合な真実がある場合には、ブレーンワールドに於ける二枚のブレーンは対等ではない。同じ性質ではない二枚のブレーンが、開いた紐で結ばれており、両端にフェルミオンが付いている。

 外側のブレーンはヌル面にあり、内側のブレーン(原点の集合平面)は古典ブラックホールの特異点に相当している。

 このように解釈すると、電子と電子ニュートリノが同じ弦である事が理解できる。電子は原点のフェルミオンであり、電子ニュートリノはヌル面上のフェルミオンであるから、両者は切り離すことはできない。

 また、ヌル面上のニュートリノは、アフィン空間を舞台にして存在しており、光粒子と同様に共変的整合性がある。

 面白いのは、ニュートリノには質量が存在する事である。

 通常、質量があれば光速度で運動することはできないので、ニュートリノと光の速度は同じには為り得ない。違いがあるとすれば、この速度の違いは何であろうか?何を意味しているのか?

 この様な微妙な違いが、素粒子物理には頻繁に現われて来る。この微妙な違いは、あまりにも小さいので観測する事は困難であるが、確かに存在している。

 そして、思い当たる事が絶対時間である。