アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

相対性理論の不都合な真実⑸

2023-11-15 11:02:36 | 理論物理学 素粒子


 ビッグバンモデルは現代物理学と相性がよい。アフィン空間を舞台にして全ての系を共変的に設定すれば、安全で正確な理論が作れる。誰にも欠点や不備を指摘されない完璧な理論であるから、後は、数学的な整合性があれば完成とされる。特殊相対論は共変性の基礎的な理論であり、物理学の法則による宇宙や素粒子の振る舞いは、共変性を持つことが必用条件になる。

 当然、共変性に偏りがあることは基本的なアフィン空間を舞台にした物理法則に反する違反事例であるから排除する必要があり、双子のパラドックス等は存在してはならない。

 宇宙観測の結果として、宇宙は限りなく平坦であることが分かっている。これは宇宙の平坦性の問題と呼ばれているが、何が問題なのか?具体的には分かり難い。

 これも、双子のパラドックス等の規則違反だと思えば分かりやすい。安全で信頼のおける規則に違反があれば厳しく取り締まる必要があるのだ。

 ビッグバンに於ける宇宙誕生は、人為的にエネルギーを定める必要が有り、人為的に膨張速度を設定して、人為的にインフレーションも設定する。このような人為的な操作を緻密に行わなければ、今のような宇宙にはならない。

 しかし、宇宙観測の結果は、今までのような人為的な調整の限界を超えて、調整不可能な状態になっている。

 これら全ての問題をビッグバンで説明する事はできないのだが、ビッグバンは基礎物理と密接に関係しており、簡単に修正できるものではなく、代わりの宇宙モデルは、ビッグバン以上に問題があるため使い物にはならない。

 アフィン空間を舞台にして全ての系を共変的に設定すれば、安全で正確な理論が作れると考えて、最終的に最も常識的で完成された宇宙モデルがビッグバン宇宙と言える。

 即ち、ビッグバン宇宙を放棄するには、基礎物理の基盤となっているアフィン空間を変更する必要があるのだ。

 宇宙観測の結果として、宇宙は限りなく平坦であることが分かっている。これは宇宙の平坦性の問題と呼ばれている。この問題は、宇宙に人為的な調整が必要な事と密接に関係していおり、宇宙に存在する物質と宇宙空間との間に厳密な平衡状態が存在している事を示唆している。

 この厳密な平衡状態を説明するビッグバンモデルは、この奇跡的な平衡状態を人為的に設定する必要があり、これが、宇宙の平坦性問題の本質になっている。

 ハイパー リバーサル宇宙 では、空間レベル と、宇宙の物質総量 には、強い相関関係がある。これは、宇宙が単なるアフィン空間ではなく、ホログラフィック空間であるためで、ヌル面と中心部原点(特異点)には、同量のエネルギーと情報量がある。このような、完全対称性を持ち合せているホログラフィック空間を使えば、宇宙は厳密に自動調整されるので、人為的操作は一切不要になる。

 また、この対称性は、重力を含んだ超対称性からきており、宇宙際タイヒミューラー理論を使った数学的宇宙際を応用したものと言える。