時計代わりにしているので、たまに見ると、たいていはなんてことのないことが出ているが、いつもながら訃報には眼がとまる。
評論家・中島梓。小説家・栗本薫。
どちらが世間的なとおりがいいのだろうか。
闘病中ということはかなり早い時期から公表されていたので、「グイン・サーガ」の新刊を見かけるたびにちょっと安心したりしていたのだが、とうとう残念な知らせを聞くことになってしまった。
探偵・伊集院大介とシリウスのシリーズの何作かは読んでいたし、『レダ』は胸が痛くなるような物語でいまでも印象深い。
それに実家にはグイン・サーガもある。
私自身はかなり前に積極的な情熱を失ったのだが、その時点ですでにけっこうな巻数になっていたと思う。
今はもう王様らしいグインが、まだ将軍になったあたりだから50巻前後?
それくらいでも数があると、妙に惜しくなるものらしい。
当時から100巻越えは確実だったので、実家の母がその後買い続けていた。
確認したらその数が124。
供養の代わりに、最新刊までを買いたして帰った。
未完のまま世に残すことになったのは、どれほど口惜しいことだったろうか。

黒衣の女王 グイン・サーガ126
著者:栗本 薫
発行:早川書房
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もはやこの黒衣の美女が誰かすら(リンダか?)自信が持てず申し訳ないが、ご冥福をお祈りしたいと思う。
「『グイン』を書き上げるまでは死なないような気がする」みたいなことをどこかで書いていらしたので、栗本さんのことだから、きっとその通りになってしまうだろうと、心の中で漠然と信じていたので、このたびの訃報は、とても残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
私はクイズ番組で観たのが最初のような気がするので、中島梓さんとしてでしょうかね。
読んだのは栗本薫だった気がしますけど。何だったろう。
でも、ホントに、なんとなく、完結するような気がしていましたよね、グイン・サーガ。
最近観た記事の写真がなんだかすっきりしていたのが印象的でした。
このところ彼女の作品から遠ざかっていたので
なんだかぴんと来ないのです
魔女のように生き続けそうな方だとおもってたので
グインは途中までよんで脱落しています
彼女の作品として他に覚えているのは「レダ」です
ファンの方々はつらいだろうなと思います
なんだかんだといいつつ
ファンは作者が神様のようにずっと生きて作品を仕上げてくれるのが当然みたいな気がしているし
なんだか
隆慶一郎さんの死去で中断したシリーズをふとおもいだしました。
そんな印象ありますね、確かに。
あんなに長く書き続けてこられたことは、ほんとにすごいことですし。
>隆慶一郎さんの死去で中断したシリーズをふとおもいだしました。
10年後くらいにグイン・サーガを読み始める人は、先がないことにがっくり肩を落とすでしょうねぇ。
その気持ちよくわかるな~。
グイン・サーガの結末もそうですけれど、「吉原御免状」のシリーズ、完結編が読みたかったと思いますもの。
コアなファンのかたがたが
その後のパロとかその後のリンダとかその後のイシュトとか・・・沢山つくりそうなきがします。
それって著作権とかあるのでしょうが
栗本さんへの最高の賛辞だとおもうのですよ
ああでも・・・逆立ちしても「吉原・・」の続きはかけないなあ・・。
とおもいつつ
DVDを見てしまうのでした
そうかもしれませんね。それくらい夢中にさせたということですし。
案外、その後を書く方が出てこられて、○○版グイン・サーガとか、××版グイン・サーガとか出版されたりして。以前、夏目漱石の小説の続きが出ましたよね。
「吉原御免状」、しばらく観てないな~。
むぎこさま、あおらないでくださいませな
(あ、ちなみに表紙の人はリンダです。未亡人になっているリンダのもとへイシュトヴァーンが求婚にくるという巻です)
まだあと三冊ほどはストックが発刊されるそうですが、未完のままで終わるのは本当に本人も悔しくてしかたがないだろうと思います。
つつしんでご冥福をおいのりします。
koharuさんも上でおっしゃってましたが、なんだか大丈夫なように気がしてしまっていましたから。
そうか、リンダって未亡人なんですね!…亡くなった夫って…アルド・ナリス?
ストック三冊の後はどうなる予定だったのでしょうねぇ。
グインってどこから来たのかしら。