毎日なんとなく慌ただしい日中を過ごしていることに未だに慣れず、せっかくの夜も、なんだか何もする気になれずにいます。
もう一年を過ぎたというのに!
こんなことをしていると、楽しみのために本を読む習慣すらも失ってしまいそう。
ま、実際のところ、そんなことはなく、むしろ書く習慣が失われていっているという感じではありますが。
とにかく、今は「読もう!」という気分です。(で、とにかく書こう、と。)
まずは疲れなさそうな、サクサク読めそうな本を数こなしてからだ!というわけで、この1冊。
表紙にもちょっとつられました。
海岸を赤いマントで全力疾走。すごく走ってるぞ。
PK
著者:伊坂幸太郎
発行:講談社
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少しずつ重なり、少しずつずれながら存在する3編が1冊の本になっています。
『PK』、『超人』、『密使』。
超人。
だから、赤いマントかー。
表題作『PK』はサッカーのPKです。
あの時、選手に劇的な変化をもたらしたのは、いったいどのような言葉だったのか。
帯には「勇気は伝染する」という文字。
その理由が素直に明かされるわけはありません。
けれど、それが本筋なわけでもなく。
…さて、本筋ってどこで、何だったかなと思ったりして。
物語の筋が本筋じゃないんです、たぶん。
たとえば、ここで、この人がこういう立場でああしてこうしてなんて言っても興味を持ってもらえそうもありませんし、すごくおもしろいから読んでみてね、と、お薦めするのはいかがなものだろうかと思います。
それはちょっとウソ臭すぎる感じ。
でも、妙なおもしろさはあります。
伊坂幸太郎を読んでいるなあ、今、という気分を味わえるおもしろさというか。
他に人気の作品がたくさんあるのですから、最初に1冊にはお薦めできませんが、何冊か読んでから読むと楽しめると思います。
そこまでして読まなくても…と思う場合はスルーしてもさほど惜しくはないかもしれません。
だって、他にも本はたくさんあるのですから。
かくいうワタクシも、今年中に絶対に読む、しっかり読むと決めている本が何冊かあって、その準備のために、今、いろいろ読み散らかしているわけで。
そうするくらいなら、さっさとその本にとりかかれば?と言われそうですが、読むなら、ある程度集中して読みたいのですよ。文字を読み流すのではなく。
でも、今、なかなかそれができなくて、
…自分に言い訳してどうする…。
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