映画も公開されているし、2012年は「源氏物語」の何か、あたり年?
と、思いましたが、こちらはたぶん2009年、1000年記念のときの本の文庫化だろうと思います。
源氏物語 九つの変奏
著者:江國香織 角田光代 金原ひとみ
桐野夏生 小池昌代 島田雅彦
日和聡子 町田康 松浦理英子
発行:新潮社
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ものすごく読みたいわけではないけれども、でもやっぱりちょっと読んでみたい、と思うような顔ぶれです。
豪華といえば、豪華。意表を突く顔ぶれといえばそうとも…。
松浦理英子『帚木』
江國香織『夕顔』
角田光代『若紫』
町田康『末摘花』
金原ひとみ『葵』
島田雅彦『須磨』
日和聡子『蛍』
桐野夏生『柏木』
小池昌代『浮舟』
ぐいらとばかりに自分の世界に持ち込んで書かれた作品もあれば、シンプルに、けれども自分の雰囲気を潜ませて訳した作品もありました。
『若紫』では、娼館のような場所が舞台で、若紫はそこにいる店に出される前の子供という設定。光君の視線の意味も幼いなりにわかって共に行きます。
『葵』では六条の御息所が光君の母。光君と葵の上は家出同然に結婚した若い夫婦で、産婦人科に来ているところでした。
そのアプローチ自体もそれぞれの作家さんの個性なのだと思います。そのギャップ、意外性の多寡も含めましてね。
『須磨』と『末摘花』が男性なのも、ああ、そうね、という感じ。
いかにも、という雰囲気は、最後の『浮船』。
源氏物語を読み込んでいる女性が女三宮の夢をみるという内容です。
それぞれで面白かったです。
まあ、原文全段にあたったこともないワタクシですので大きな口はたたけません。
源氏物語と聞いて「あさきゆめみし」を思い浮かべてしまいますからねぇ。
あさきゆめみし
美麗ケース入り 全7巻文庫セット
著者:大和和紀
発行:講談社
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最後まで読んだのだったかなぁ、どうかなぁ。
うわ、読みたい気がしてきました。
それから、これです。
『窯変源氏物語』。
窯変源氏物語
著者:橋本治
発行:中央公論社
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著者の橋本治さんが、手首から先は光君になって書いたという光源氏一人称の「源氏物語」です。
もう文庫が出て久しいのですが、単行本第1巻の初版は、うわ、1991年。20年前。
読みさしにしたまま、ずいぶん経ってしまいました…。
1巻から読み返しだよなぁ。
…いつ?
[読了:2012-02]
参加しています。地味に…。
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