『女王陛下の魔術師』、『顔のない魔術師』に続く「ロンドン警視庁特殊犯罪課」シリーズ第3弾。
シリーズものだとはわかっていたのですが…。
地下迷宮の魔術師
著者:ベン・アーロノヴィッチ
訳者:金子 司
発行:早川書房
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地下鉄ベイカー・ストリート駅の構内で発見された若い男の死体。
その陶器のかけらで刺されたその死体からは魔術の名残りが…。
夜中に叩き起こされた「僕」こと「ロンドン警視庁特殊犯罪課」に所属する警官であるピーターは、捜査を進めるうちに、古都ロンドンの地下深くに入り込んでいく。
明らかになる事件の真相は?
シリーズものでも途中から読んで大丈夫、単品OKの作品も多いので、うかうかと手にしたのがいけなかったようです。
だって、タイトルが「地下迷宮」ですよ。私としては心惹かれずにいられないというわけで。
上司のナイチンゲール警部は魔法使い、新米警官ピーターは魔法使いの弟子、なおかつ背景は現代の普通の警察であるという設定も、登場人物の細かい背景や、ピーターの一人称での語り口もなかなかのおもしろさ…のように思えるのですが、すでに3作目、もうおなじみの、という感じで細かいところはなしで進んでいくのでちょっと乗り切れない感じ。
これは読むなら1作目からだったかと後悔しながらの読了です。
先の2冊を読んでいれば、もっと彼らに馴染みをもてて楽しめたはずだったのに。
もっといえば、ロンドンの地理が判ると…。
今回の事件自体も、なんというか、これからの大きな事件のための地ならし、物語世界の新たな面のお披露目という感じでしょうか。
おもしろいんだけど、ほんとにおもしろくなるのはこれからなのか?と思わせる雰囲気。
この本もおもいっきり「続く」の感じで終わっていますし。
これからどんな大きな事件が起こるのか楽しみといえば楽しみです。
それを読むなら、その前には1作目、2作目を読んどかないと。
…いつになるかな…。
このところ、本屋さんの新刊平積み、手元の本の再読、古本とあれこれ読み散らかして、どれもこれも一向に読了できずにいるので。
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