たかあきは霜月の僻地に辿り着きました。名所は石碑、名物は飴菓子だそうです。
その年の秋が終わる頃、彼は生涯最後にして最大と称する冒険に一人で出かけ、戻ったら結婚しようという言葉だけを残して二度と帰ってこなかった。勿論私は彼を待つような殊勝な真似はしないで新しく生活を築き直したが、それでも彼が私に遺した謎の石ころには今でも氷砂糖や塩タブレットを袋ごと供えている。
その年の秋が終わる頃、彼は生涯最後にして最大と称する冒険に一人で出かけ、戻ったら結婚しようという言葉だけを残して二度と帰ってこなかった。勿論私は彼を待つような殊勝な真似はしないで新しく生活を築き直したが、それでも彼が私に遺した謎の石ころには今でも氷砂糖や塩タブレットを袋ごと供えている。