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カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・髑髏の時計鎖・その2

2022-05-29 21:14:58 | 突発お題

 この世界に生きる者は例外なく、そいつの為だけに設えられた十三階段を昇りつめた先で死に至り土に還る。だが、例え骨だけになろうと俺が俺自身であった証はこうして残るだろう。奴はそう言って、古い懐中時計に繋げられた髑髏と指が一本多い左手の骨をあしらった鎖を見せてくれた。
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