去年の11月に母は脳梗塞で倒れた。医者からは「もう歩けるようにはなりません。このままの状態が続くか、良くなってもほんの少しです。期待しないで下さい。多分車椅子には座れると思いますが・・」と言い切る。その時の母は右手に障害が出て、少しは声が出るものの失語症も発症していた。でも私はちっとも悲しくなかったのです。何だか闘志が燃えてきて、何とか母の「復活」を果たしましょうと。主治医をギャフンと言わせてやろうと、密かに私は思いました。私が母に「復活ね。」と言うとニコニコ苦笑い。母も何だか楽しそうでした。
このお地蔵さんは母の故郷にあるもの。とても大きいお地蔵さんです。蓑を着ている珍しいものです。ここを通る度に、「お願いママを元気にして!!お願い!!」と言いつつ車で通る。何だかお願いを聞いてくれそうな気がしてたけど、本当だったかもしれません。今母は自分の足で立ち、自分の手で食事をし、自分の右手が動くことに「あら、まぁ!」とビックリしてみせる。食事時には左手で杖を持ち、右手に食事セットをさげ、食堂に向う。13日から始まった相撲の初場所は二週間の母の楽しみ。
家族皆の気が一つになり、母のパワーになる。人間は不思議な生き物だね。
あっ、お地蔵さんのお陰です。頼みましたよ!!