チョキで殴るぞ!

自分のことは棚に上げ、他人には一言つっこまずにはいられない、 わがまま“びっきい”によるツッコミ短歌ブログです。

30字以上は詠めぬバカだから俳句はいいが短歌はムリだ

2007-12-25 05:51:20 | インポート
「俳句なんてたかが17文字だろ? 
 そんなもんはすぐにできちゃうよ」

こうおっしゃる方。
俳句を詠んだことがありませんね? 
少ない文字数で過不足なく
事象や心象を表現することは、
想像するよりはるかに大変なのですよ。

ショートショートの奇才・星新一氏の作品が、
ロシア文学界の重鎮・ドストエフスキー氏の
作品より劣ってるとは一口に言えないでしょ?
短編が得意な作家と長編が得意な作家がいて、
それぞれを好む読者が個々に存在するんです。
そもそも文字の数や原稿の枚数で、
作品の優劣を判断する発想がまちがってます。

私はコピーライターをやってましたので、
膨大な数の広告の文案を考えてきました。
短いキャッチフレーズの中に
さまざまな意味を集約して、
それを補足するために
ボディコピーでちゃんと説明してあげる。
矛盾のないきっちりした世界を築くのは、
簡単そうだけどなかなか難しいんですよ。

コピーライターというのは、
野球にたとえるとアベレージヒッターの
ようなものだと私は思います。
キャッチフレーズ一発勝負なら、
素人でも出合い頭で
見事なホームランが打てることもある。
しかし、一流のコピーライターは、
数多くのヒットを量産できる
バッターでなくてはならないのです。

短歌だって同じ。
偶然の産物による歌がいくらすばらしくても、
そういう作品を継続して生み出す力がなければ、
歌人として評価されることはないでしょう。
このチョキナグ、一応は短歌ブログなんですが、
短歌自体はあまりほめられたことがありません。
たぶん、歌壇にドカドカと乗り込んだとしても、
「ふざけんな」って門前払いされるだろうしね。
一人前の歌人になるための道は険しいようです。




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