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雀庵の「大戦序章/23)ユダヤ人を知れば世界が見える?」

2022-04-08 08:06:11 | 日記
雀庵の「大戦序章/23)ユダヤ人を知れば世界が見える?」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/455 2022/4/8/金】シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を読んで「キリスト教徒はなぜユダヤ人を嫌い虐待するのだろう」、と疑問に思って以来50年が過ぎてしまった。28年前には「アンネの日記」の完全版も読んだし、10~20年ほど前には「命のビザ 杉原千畝」、それを黙認した東条英機の話、イスラエル大使館が紹介していた「イスラエル建国の父」ヨセフ・トランペルドールの伝記も学んだ。


この伝記は現在は同大使館サイトでは探せなかったが、産経2018/5/31「葛城奈海の直球&曲球 元駐日イスラエル大使、コーヘン氏が諭す『神の国 日本』」がこう報じている。


<コーヘン氏が『神国日本』を上梓した。居合五段、空手は流派最高位という同氏と出版記念講演会で対談し、日本への造詣の深さに感じ入るとともに「イスラエル建国の父」ヨセフ・トランペルドールの逸話に心打たれた。


帝政ロシアに生まれたトランペルドールは学位がありながら、あえて一兵卒としてロシア軍に従軍。ユダヤ人として差別を受けるも勇敢さと国への忠誠を証明しようと最前線での戦いを志願し、日露戦争で左腕を失った。退院後、片腕だけで使える軍刀とピストルを手に再び前線に舞い戻り、敗戦。捕虜として大阪の浜寺収容所に送られた。


日本では宗教や民族を理由に迫害されることはなく、母国ロシアで味わえなかった自由を初めて経験した。持ち前の積極性を発揮し「ユダヤ人捕虜組織」を設立、収容所の中に学校、工場、図書館、劇場まで造ったというから驚きだ。ちなみに彼は、明治天皇から義手を賜っている。


戦場で死をも恐れず戦う日本兵を目の当たりにし、日本での捕虜生活を通して大和魂、武士道精神を体感したトランペルドールは主権を持つことの大切さに目覚め、ユダヤ人国家再興を使命として自覚するに至った。「その意味でイスラエル建国の礎となったのは、日本の武士道精神」とコーヘン氏は語る>


ユダヤ人であるキッシンジャーは1970年前後から、“米国の属国に甘んじ、国防を蔑ろにして経済大国に専念する日本”を嫌悪し、侮蔑し、汚物を見るように日本を見ていた。小生も「自国の安全を他国に任せるという日本は確かにバカにされても仕方がない」と思っていたが、一方でキッシンジャーの「中国ベッタリ」外交は銭ゲバみたいで、「儲かれば良し」というのも拝金教徒みたいでナンカナーと嫌な気分だった。日米は似たり寄ったり、マネー教徒、世界はそんなものか。


日本戦略研究フォーラム2020/10/30の古森義久先生「大御所キッシンジャー氏の偶像破壊か」から。

<アメリカの政権がレーガン、先代ブッシュ、クリントン、二代目ブッシュ、オバマ、トランプ各大統領とつぎつぎに代わっても、キッシンジャー氏は対中融和政策を主張し続けた。その間、同氏は中国側の信頼も厚く、アメリカの大企業が対中ビジネスを進めるうえでのコンサルタント業を務めて、巨額の利益を得たことも広く伝えられた。


キッシンジャーはトランプ政権時代に中国側の国内での人権弾圧や国外での軍事膨張が顕著となり、アメリカの政府、議会、一般の中国への態度がきわめて強硬になってもなお、中国を批判することはなかった。中国の潜在、顕在の脅威を認めることもなかった。


それが米中国交回復以来41年目の2020年10月になって初めて公開の場での発言で、中国とアメリカとの軍事衝突の可能性を認めたのだった。キッシンジャーは10月中旬、ニューヨークの民間学術機関主催のオンラインの討論会に出て、今の米中関係について以下のように述べた。ちなみに現在の同氏は97歳である。

「今の米中関係は極めて危険な状態にあり、もし両国がこのまま高まる緊張を上手く管理できなければ、両国は第一次世界大戦時に似た状況へと落ち込んでいくだろう」


いまのワシントン中心の中国に関するアメリカ官民の専門家たちの間では、中国をアメリカにとっても、インド太平洋の周辺諸国にとっても危険な軍事脅威だ、とみなす認識が圧倒的に強い。その点ではキッシンジャーの態度は異端だったが、同氏のこれまでの歴史的な業績のためか、それを非難する声はほとんどなかった。


ところが今回のキッシンジャー発言は、まずベテラン中国問題専門家のジョセフ・ボスコ氏が「キッシンジャーの中国の侵略的本質への認識は数十年も遅すぎた」というタイトルの論文で批判的に取り上げ、これまでの同氏の対中認識こそが間違っていたのだと論評した。


ボスコ氏は中国研究の専門家として2005年に二代目ブッシュ政権に入り、国防総省の中国部長などを歴任した、古参の中国ウォッチャーである。そのボスコ氏がワシントンの政治外交雑誌「ヒル」の最新号に寄稿した論文でキッシンジャーが中国の軍事膨張や国際規範違反が明白な時代でも一切、中国を批判せず、むしろ中国政府の弁解役を果たしてきた軌跡を鋭く指摘した。


そのうえでボスコ氏はキッシンジャーが2020年4月にウォールストリートジャーナルに寄せた新型コロナウイルスについての論文でも発生源の中国に対してまったく言及しなかったことを取り上げ、次のように述べていた。


「キッシンジャー氏は過去50年の間、8代のアメリカ政権、5代もの中国共産党の独裁政権の間で同氏自身が育て推した関与政策の下で、中国側がなにをしてきたかを明らかに認識してこなかったというのは、とても残念なことだ」


アメリカの対中政策形成の偶像のような存在もここにきてついに現実に目覚めたのか、少なくとも後輩の中国研究専門家からの痛烈な非難を浴びるようになった、という変化なのである。落ちた偶像と評するのも単純に過ぎるだろうか>


ユダヤ人とかユダヤ教徒は本質的に「黒だろうが白だろうが儲かればいい」のだろうか。小生は今、勉強中だ。2022/3/10朝日新聞デジタル「表舞台に出たイスラエルはどう動く 米国陣営だがロシアと強い協力」から。


<エルサレム=清宮涼:ロシアによるウクライナ侵攻をめぐってイスラエルが仲介に乗り出しています。イスラエルの狙いは何なのか。仲介外交は実を結ぶのか。イスラエルの外交政策に詳しい、ヘブライ大学講師で国際政治学者のヨナタン・フリーマン氏に聞きました。


――イスラエルのベネット首相は5日、ロシアを電撃訪問し、プーチン大統領と会談しました。ウクライナのゼレンスキー大統領やドイツ、フランスの首脳らとも会談を重ねています。ウクライナ情勢をめぐるイスラエルの立場をどう見ますか。


「イスラエルは西側諸国で、米国の陣営にいます。ただ中東においては、ロシアと強い協力関係があります。そのため、イスラエルはとても重要な立ち位置にいます。


ロシアとウクライナには多くのユダヤ人がいて、イスラエルは両国から多くの小麦を輸入しています。両国の戦争は、イスラエルの安全保障や経済にも大きく影響します。戦争を終えることは、イスラエルの利益でもあります。


(ウクライナの住民を避難させる)「人道回廊」が議論されています。イスラエルはこれまで戦争を経験し、「人道回廊」を作った歴史もあります。ベネット氏は会談で、プーチン氏にいくつかの考えを伝えたのではないでしょうか。


ベネット首相はプーチン氏との会談後、ドイツのショルツ首相と会談しました。プーチン氏のメッセージを西側に伝えたのでしょう」


――イスラエルのラピド外相はロシアの侵攻を非難していますが、ベネット首相はロシアを名指ししての批判を避けています。


「イスラエルには様々な意見があると見せる戦略です。仲介者であるために、イスラエルは、全員でロシアを名指ししないよう、慎重でなければいけないのです」


――イスラエルはウクライナへの武器提供の要請に応じず、ロシアへの経済制裁にも加わっていません。ウクライナからは、イスラエルの対応に不満の声も出ていました。


「イスラエルは、ウクライナに武器などを提供するよう求められていますが、これまで同意していません。今後、状況が進展すれば、イスラエルが北大西洋条約機構(NATO)に武器を提供し、それをウクライナへ提供することを認めるなど、対応が変わるかもしれません」>


世界のユダヤ人は1400万~1500万人(2014年現在)で、世界人口のわずか0.25%に過ぎないが、イスラエルがのらりくらりしているのも戦術であり、実に「老獪」な印象を受ける。ユダヤ人の多い国は――


イスラエル 6,135,000、アメリカ 5,425,000、フランス 478,000、カナダ 380,000、イギリス 375,000、ロシア 190,000、アルゼンチン 181,500、ドイツ 118,000、オーストラリア 112,500、ブラジル 95,200、南アフリカ 77,500、ウクライナ 65,000、ハンガリー 48,000、メキシコ 40,000、ベラルーシ 30,000、ベルギー 31,200、オランダ 29,900、イタリア 28,600


国籍がどうであれ、彼らは「ユダヤ人」というアイデンティティを代々受け継いでいるのだろう。祖国は「イスラエル」であり、一朝事あれば祖国のために死すとも可なり、という人も多いのではないか。外務省によるとイスラエルの面積は2.2万平方キロで日本の四国程度、そこに934万人が暮らし、ユダヤ人が74%を占めている(ちなみに東京23区人口は968万人)。小さな国ではあるが、国際社会での存在感はG7並ではないか。戦略家のルトワックは「まるで8000万人の国みたいだ」と評価している。


ユダヤ教徒のような“あまま”氏著「ユダヤの教え タルムード説話集」によるとユダヤ人とは――


<☆ユダヤ人は世界で起こる不幸を一番に先に予知し、一番最後に幸福を知る人々である。☆ユダヤ人は常に人とは違う角度、違う立場で物事を考え行動していく。☆常に世の中と逆の発想でビジネスに取り組んでいく。☆経済危機や大不況の予兆をいち早く感じ取り、さっさと撤退するか路線を変える。☆大きすぎるリスクは避け慎重に行動する。☆ユダヤ人に「想定外」という言葉は無い。☆災難や危機にも常に備えている。


ユダヤ人は小さい頃からヘブライ聖書(旧約聖書)とタルムード(実践に即した教本、説話)を勉強しています。ヘブライ聖書は3000年前。タルムードは1500年前に今の形になったと言われています。ユダヤの母親は小さいころから子供にヘブライ聖書やタルムードを何度も繰り返し読み聞かせ、登場人物や動物などのとった行動に対して「あなたならどう行動する」「どう思う」と問いかけます。


子供が答えると「それはどうして?」とまた問いかける。そうやって子供に常に考えさせて、人生の困難が来た時にアイデアや工夫を子供の頃から導きだせるようにしています。そうして子供たちは「リスク分散」や「リスク・コントロール」を自然な形で覚えていきます。


ユダヤ人は幼い頃から「リスク」という概念を様々な視点でとらえられるように訓練を積んでいます。
そんな教育を受けてきたユダヤ人だからこそ世界的に大きな影響を与えてきた人がたくさんいます>
「俺に『想定外』という言葉は無い」・・・まるでゴルゴ13だ、イスラエル恐るべし。


「リスク・コントロール」に長けている、頭脳明晰の合理主義者、シタタカ、タフ、逆境に強いということだろうが、自己保身的で逃げ足が速い感じがするのは、運を天に任せてホロコーストに遭った経験故か。


「○○人だから□□だろう」というレッテル貼りはよろしくないと言われているが、50年、100年とかの観察を元にしているから結構、正鵠を射ているのではないか。小生はユダヤ人について未だレッテル貼りできるほど勉強していないので、どうもスッキリしない。何となく視界不良で、シコシコ勉強していくしかないのだが、理性では解けない宗教が絡むテーマは実に厄介だと思う。ロシア人のマインドも宗教が絡むから識者もオタオタしているよう。


未知の世を 訪ねまほしも 道遥か さわさりながら 老いの一徹(修)、そのうち何かが見えてくるだろう。「決定版 ユダヤ人を知れば世界が見える――危機の時代のビジネスから戦争まで」なんて出版すれば売れそうだ。産経にはベテラン記者がゴロゴロしているから紙面で連載し、単行本にしたらいい。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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