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露中北は日・ウクライナ共通の敵

2022-07-17 08:24:29 | 日記
露中北は日・ウクライナ共通の敵
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」70/通算502 2022/7/17/日】カラ梅雨で水田は大丈夫かなあと心配していたら今週から遅ればせの梅雨のよう。小雨の中をチャリ散歩しながら、降りすぎても困るが、降らないともっと困るから、天候に左右される仕事や生き物は大変だなあとつくづく思う。

水を巡る村同士の争いの跡「久地の横土手」には慰霊のお地蔵さまがあり、いつも花が捧げられている。そこから200mほど先には多摩丘陵西側沿いの二ヶ領用水の水を各村の農地面積に従って分配する「久地円筒分水」があり、今でも元気に機能している。川崎市によると、

<江戸時代、二ヶ領用水は多摩川から上河原堰及び宿河原堰の2箇所で取水されたのち、高津区久地で合流し、久地分量樋へ導かれ、そこで四つの堀(久地堀、六ヶ村堀、川崎堀、根方堀)に分水されていました。

久地分量樋は、樋(水門)によって、決められた水を分ける施設でしたが、正確な分水ができず、水量をめぐる水争いが絶えませんでした。

そこで、昭和16(1941)年に「久地円筒分水」が造られました。二ヶ領用水から取り入れられた水は、平瀬川の下を潜り、再び噴き上がってきた水を円筒の円周比により四つ堀に分水し、各堀へ正確に用水を供給しています。

この円筒分水の技術は、当時としては大変に優れた自然分水方式だったことから、各地で同様のものが築造されました。「久地円筒分水」は、その歴史的な重要性や、全国に広がる初期の円筒分水の事例であることから、平成10(1998)年に国の登録有形文化財に登録されています>

いつものことながら感動するが、まったく人類の歴史は試行錯誤の連続だ。何のためのピラミッド? 長城って役に立ったの?・・・当時、建設に強制動員された人々は随分な目に遭っただろうが、今はエジプト、支那の観光資源として大いに役立っているとは想定外のビックリ仰天、まさか!とショックを受けるだろう。

考えようによっては、この世は「一寸先は闇」とは言わないまでも「まさか!」に溢れている。「良いまさか!」はあまりないが、「悪いまさか!」は結構多そうだ。「悪いまさか!」はマスコミの日々のネタだから目立つだけかもしれないが・・・

「まさか!」は日常生活でも珍しくない。小生は毎朝、お日様に向かって「今日も一族が無事でありますように」と祈るが、今日一日が「無事に、普通に過ごせた」ことは、謙虚な気持で見れば、実は「良いまさか!」なのかもしれない。

この「普通」が「不通」になるとニュースになる。事故や停電、台風などで新宿駅東口に帰宅の通勤者が溢れる映像は毎度おなじみだ。リタイアしたヂヂババは「まあまあ大変な災難、お気の毒、ハイヒールで家まで歩けるのかなあ、備えあれば患いなし、通勤はズックに限る」なんてまるで他人事。

ところが事件や災難が自分事になると一転する。卑近な例では、誰でも歳を重ねれば気力体力の劣化を免れないことは知識として知っているが、予想を越える「まさか!」にはずいぶん動揺するものだ。職業軍人を目指していた父は寒い、暑い、痛い、辛いといった言葉は絶対口にしなかったが、肺癌で片肺切除後は「家に風邪を持ち込むな」と風邪をとても恐れていた。その気持ち、分かるなあ。

小生はここ1か月ほど頻繁に足が吊るので往生していたが、先夜は1時間おきに吊り、痛いやら眠いやら、どうすることも I can not。「そう言えば以前、カミサンはしょっちゅう足が吊ってギャーギャー悲鳴を上げていたが・・・」と思い出し、朝一番で症状を伝えたところ、

「加齢による筋肉の劣化が一番の原因だけれど・・・あなたは頻尿をもたらすコーヒーばかり飲んでいるので水分不足、また甘いお菓子をよく食べる割にしょっぱいものを避けるので塩分の不足。水分と塩分の摂取を心掛けなさい。当座は就寝前に芍薬甘草湯を服用し、足を冷やさないように」

指示通りにしたら、その晩から4時までぐっすり、一度も吊らなかった。さすが元患者、現役ナース、たとえ心の中でも「おたんこナースのくそババアめ」などと罵倒するのは控えよう。さすればカミサンも「役立たずのくそヂヂイめ」と思わなくなるかもしれない。愛に目覚めた二人の行く末は・・・

話しは変わるが、憎まれっ子世に憚る、世界は危険な「くそヂヂイ」に翻弄されているよう。プーチンによるウクライナ侵略は、当初の彼の予想では1週間あたりで片が付くはずだったらしい。ところがウクライナの徹底抗戦に遭い、マスコミは1か月ほど前から「長期戦になりそう」と報道している。

狡猾なプーチンでも「弘法も筆の誤り」「良い予感は外れる」「一寸先は闇」という格言を思い出して、「どうも甘かったか、2014年クリミア奪還の成功例に味をしめて警戒を怠ってしまった、KGBの奴らの甘い言葉を信じた俺もバカだったが・・・しかし成果もなく今更撤収するわけにはいかないし、上手い落としどころをトルコあたりが提案してくれればいいのだが・・・」と悩んでいるかもしれない。

あるいは「兵糧攻めに加えてパイプラインを止めればEUも泣きが入って調停に舵を切る、NATOも口先は威勢がいいが動けまい、暫くは我慢比べだ、ロシア人の根性を甘く見るな!」と強気かも知れない。

EUやNATOの本音は「適当なところで停戦、手打ちをすればいい」だろうが、ウクライナは「それではクリミア半島を奪われたときと同じだ、再び屈服すればウクライナは永遠にロシアの属国になってしまう。もうウンザリだ! ウクライナの明日はヨーロッパ、アジアの明日だ、武器をもっと!」。命懸け、必死だ。

一方のプーチンだって安易な妥協をすれば、「愚かな戦争をして晩節を汚した」と評価され、これは「偉大なるソ連帝国復活」「甦るレーニン」を目指す彼の受け入れられることではない。勝利を目指すか、停戦するか・・・To be or not to be, that is the question. 結局、動揺はあってもプーチンは一歩も引くことなく長期戦に賭けるだろう。

それはロシアの国民性を見ても分かる。ロシアの大多数を占める庶民は大昔から農奴のようなもので、伝統的に為政者、宗教者による情報しか知らないし、圧政に慣れており、苦難に対する忍耐力が非常に強い。純朴単純かつタフな根性マン、マッチョだから、1年や2年の戦時統制経済にはへこたれないだろう。日本に帰化したロシアの経済学者、日本名・井本沙織氏の「ロシア人しか知らない本当のロシア」から。

<ソ連時代の末期、1980年代末のソ連のスーパーマーケット(庶民向け。党員向けは別)の光景は都市部でも惨憺たるものだった。ショーケースにはほとんど何も入っていなかった。もともと不足していたし、たとえ食品があったとしても長い行列をなした人々により、すぐに売れてしまうので、ショーケースの上に置かれ、その後ろにはがっちりとした売り子の女性が立ち、「次、次」と声を荒げながら客を手早く追い立てていた。

このままなら餓死する人も出かねない、と心配する声が聞こえ始めていた。とりわけ地方は深刻で、食品が並ぶはずの棚には乾パンとウオツカしかなかった。石鹸、シャンプー、トイレットペーパーは贅沢品だった。人々は買い出しのために大きな布袋を抱えて列車に乗り、数百キロ離れたモスクワへ向かった。モスクワは政府の根拠地であり、外向けの顔でもあったから物資の補給に恵まれていた。輸入品は真っ先にモスクワに入った。

当時はデフィシト(不足)という言葉が「おはよう」「こんにちわ」と同じぐらいの頻度で使われた。日用品、愛想、信頼、期待のすべてがデフィシトの時代だった。それと並んでオーテェレディ(行列)は、ソ連末期という時代劇のシンボル、主役だった。市民はただその脇役を熱心に演じるだけだった。毎日の行列は耐え難いものだった>

第2次世界大戦はヒトラー・ナチスの国家社会主義独裁国とスターリン・ソ連の共産主義独裁国の密約から始まった。第3次世界大戦も版図拡大を目指す露+中北によるウクライナ侵略からその序章が始まったと言ってもいいだろう。

この露中北の自由民主人権法治すべて“デフィシト”だらけの赤色トリオは、独裁者である己と側近、護衛の将兵以外は“消耗品”ほどにしか思っていないだろう。逆に言えば側近や軍幹部が反旗を翻したら、ルーマニアのチャウシェスクのように速攻で処刑されるに違いない。

国民による反政府デモ、軍人によるクーデター、側近の反逆・・・それを避けるために独裁者は常に求心力を高く維持しなければならない。国民や国際社会から敬愛され支持されるのは難しいが、「舐められない、恐れられる、畏怖される」ようにするのは独裁国では容易だ。

カネと名誉で側近を結束させる、気に入らないインテリは処刑し、イエスマンは優遇するという「アメとムチ」の信賞必罰。人民は生かさぬよう殺さぬように奴隷化、暗愚化、それでも求心力が弱まれば奥の手で戦争を起こして国民の関心を外にそらしたり・・・プーチン、習近平、金正恩の統治はそれをしっかり踏襲している。

しかし、嘘や恫喝による共産主義独裁政権は長続きしない。言論統制が厳しくても国民は「腐敗した資本主義国の奴隷化した民の暮らしが自分たちより遥かに進んでいる」ことを徐々にではあれ知るようになるからだ。

ソ連崩壊を機にソ連圏の多くの国が赤色独裁のクビキから解放されて自由民主人権法治の空気を吸えるようになった。ウクライナもようやく自分の国、祖国を取り戻したのだ。プーチンはそれを奪い返そうと襲いかかっている。

西のウクライナ(宇)と東の日本。ともにプーチン・ロシアに領土領海を奪われ続けてきた。露中北は日・ウクライナ共通の敵である。自由民主人権法治の価値観を共有する日宇は共に支え合うべし。危機感を持って備えよう。
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