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雀庵の「常在戦場/27 AI戦と包囲戦で中共圧迫へ」

2021-06-04 06:26:12 | 日記
雀庵の「常在戦場/27 AI戦と包囲戦で中共圧迫へ」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/313(2021/6/3/木】このところ目眩(めまい)のような感じがするので2年ぶりに血圧(オムロン)を測ったら170/90あたりだった。5年前に断酒してから120/80が常態化していたから、油断をしてしまった。薬箱をひっくり返して探し当てた降圧剤で150/85まで下がったが、プッツンして脳卒中や心筋梗塞にでもなったら厄介だ。


オムロンは「命が助かっても、運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくありません。早めに受診して医師の指導を受けるようにしましょう」とヂヂイを脅している。医者に行くべきかどうか・・・医者に行けば4週に1回は通わなくてはならないし、いろいろな病気を指摘されたりする。加齢とともに病気になるのは自然で、それを発見されたら気になって医者に通わざるを得なくなる。思っただけでウンザリ。知らぬが仏の方がマシだ。


大体、やるべきことはやったし、やりたいことはいっぱいあるけれど、それは「余生」「オマケ」であり、途中で終わったところで誰にも迷惑をかけない。To be, or not to be, 天にまかせます、天照大御神さま、我を導きたもれ。


夕べ「まんがで読む古事記」第1巻をようやく2回読み終えて、今は第2巻を読み始めている。ルビの多い“子供向け”ではない版。「まんがで読む」とは言え、作者の久松文雄氏は原文にできるだけ忠実であろうと努めているためだろう、また、小生も本筋から離れた話も読むようにしているから、なかなか先に進まないのだ。


この本は元々が神社の参拝記念として企画されたもので、神社本庁と神社新報社の意向と支援があったのだろう、堂々の全7巻になった。これを読破すればオリジナルの漢文とその訳も理解しやすいはずで、シツコク、ネチネチと読んでいけば「いつか青空」になるのではないかと夢見ている。紙芝居のように語り部になって市内の小学校を巡る、なんて面白そうだなあ、「あっ、コジキのおぢいさんだ!」なんて呼ばれたりして・・・乞食と勘違いされるから「ふることぶみ」のヂイサンでいくか。


古事記の元ネタは「帝紀」と「旧辞」で、板に縄文文字とかで記されていたようだが腐食したのだろう、当時でも現存せず、巫女さんの稗田阿礼が記憶していたものだという。漢字、墨、紙が普及する以前は口承が普通だったろうが、お経のような膨大な建国物語を諳んじるのは特殊な能力だったに違いない。一種の理系脳の変人、才人ではなかったか。


戦時になると理系脳は猫にカツブシ、研究費たっぷりで俄然としてやる気満々、第1次大戦では戦車、機関銃、戦闘機、化学兵器(毒ガス)、第2次大戦では電子兵器(レーダー、暗合システム)、ミサイル、ジェット機、四輪駆動車、空母、潜水艦・・・そして最終兵器の核兵器も創った。


第3次大戦は「AI戦争」が主流になりそうだ。渡部悦和氏(前・陸自東部方面総監)「世界初、イスラエルがパレスチナで実施したAI戦争は現代戦研究の宝庫だ」JBプレス2021.6.1から。


<イスラエル国防軍(IDF)は、この紛争における軍事作戦を「壁の守護者作戦(Operation Guardian of the Walls)」と呼んでいるが、この作戦を観察するといくつかの特徴があることに気づく。


第1の特徴: イスラエルがこの紛争において、ロシアがクリミア半島を占領するために採用した「21世紀型ハイブリッド戦」=「全領域戦」を遂行したことだ。


「全領域戦」とは、すべての領域(陸・海・空・宇宙・サイバー・電磁波・情報・外交・経済などのあらゆる戦う空間のこと)を使用し、軍事的手段のみならず非軍事的手段(SNSや既存メディアの利用、外交、金融など)を活用した戦い。


実際、イスラエル軍は空爆やミサイル攻撃のみならず情報戦、サイバー戦、電子戦、心理戦、宣伝戦などを総合的に行っている。


第2の特徴: 市街地に対するロケット攻撃に対し、イスラエルの防空システムである「アイアンドーム」が大活躍したこと。アイアンドームは、射程4~70キロのロケット弾や迫撃砲を迎撃するために開発された短距離防空システムだ。このシステムは2011年からイスラエル軍の部隊に配備されており、イスラエルの都市に対するロケット攻撃による犠牲者を大幅に削減する効果がある。


イスラエル軍によると、5月10~17日に(ハマスが支配する)ガザ地区から発射されたロケット弾は約3350発だったが、アイアンドームによる迎撃成功率は90%であったと発表している。


アイアンドームは、迎撃成功率90%を実戦で証明したために、イスラエル国民の信頼を勝ち得たのみならず、世界中から注目されている。市街地へのロケット攻撃の脅威のある韓国や台湾などだが、日本も現有の対ミサイル防衛網の改善のために参考にすべきだろう。


第3の特徴: 世界で初めてのAI(人工知能)戦争であったこと。AIの軍事利用の重要性については拙著「中国現代戦争論―超超限戦」でも繰り返し強調してきたが、イスラエル軍はその最先端にいるかもしれない。


イスラエル軍の情報部隊の高級将校は「AIは、敵と戦う際の重要な構成要素であり、戦力を何倍にもする切り札だった。これはイスラエル軍にとって初めてAIを活用する作戦であった。我々はAIを使った技術開発による新しい運用方法を導入した」と述べている。どの分野においてAIを使ったのかを(報道では)明確に報じていない。


そこで、イスラエル軍の作戦と密接な関係にある米軍の作戦構想から類推できるAIの活用分野について(以下)記述していく。


米軍は現在、最新の作戦構想として「全領域作戦」を開発中だ。この作戦においては、あらゆる領域(陸海空・宇宙・サイバー・電磁波など)での作戦を総合一体化して実施する。


総合一体化するためには陸海空統合の戦闘システムが不可欠だ。特に重要なのが情報収集手段である「センサー」と、目標を攻撃する「シューター」(例えば、航空機、ミサイルなど)をリアルタイムで連結する戦闘システムの構築である。


米軍ではこのシステムの構築を米空軍が主として担当し開発している。なぜなら、空軍の戦闘にとって、センサーからシューターへのリアルタイムの情報伝達が不可欠だからだ。このシステムには情報処理などのためにAIが不可欠な要素になる。


この考え方をイスラエルに当てはめると、アイアンドームで飛来するロケットを迎撃するとともに、空軍が(ガザ地区の)ハマスのロケット発射陣地に対する空爆を迅速に行うためには「センサー」が入手したリアルタイムの目標情報と情報処理が必要だし、その情報を迅速に「シューター」に伝達する戦闘システムが必要になる。


イスラエルでは諜報部隊「8200部隊」がこのシステム構築に関与している。AI的要素を駆使した「錬金術師」「福音」「知の深遠さ」と呼ばれる新しいシステムやソフトをハマスとの戦闘のために開発し使用したという。


例えば「錬金術師」は、AIを利用して第一線部隊にハマスによる攻撃の可能性を警告するシステム。使いやすいタブレットに搭載され、現場の部隊指揮官全員が使用した。


また「福音」は、イスラエル軍情報部の研究部門に対して、AIを使った目標情報に関する推奨を提供する。情報部はその推奨に基づき実際に攻撃する目標を決定し空軍に提供した。イスラエル軍はガザ地区のハマスとパレスチナ・イスラム聖戦の主要インフラと人員に対して集中攻撃を行ったが、AIの使用が戦闘時間の短縮に役立ったという。


イスラエル軍は、通信情報、視覚情報、人間を媒介とした情報、地理情報を収集しているが、攻撃に必要な情報を発見するために、膨大な生データをくまなく調べた。この2年間、人口の密集した沿岸部に数千の標的を収集。また、地理情報を長年にわたって収集してきた衛星は、リアルタイムで地形の変化を自動的に検出してきた。


さらにイスラエル軍は、ハマスの地下トンネル「メトロ」を空爆し大きな被害を与えたが、居住地域の地下数百キロのトンネルのほぼすべてを網羅する地図を事前に作成し、地上と地下のネットワークの全体像を把握した。そして、トンネルの深さ・厚さ、ルートの性質などの詳細な情報を得ることができ、具体的な攻撃計画を作成することができた。・・・


以上は、紛争が派生する以前からの準備であるが、作戦中にも軍が発射位置を発見し、敵の火力発射後にそれらに反撃することができたという。


この戦いは、正規戦のみならず、非正規戦、サイバー戦、電子戦、情報戦、政治戦、宣伝戦などが絡み合った全領域戦だった。軍事のほか宗教・思想・心理・文化・政治・経済などあらゆる社会要素を武器にして戦った本格的な(マルチ対応の)ハイブリッド戦争だった。


今後のアジアにおける紛争も全領域戦にならざるを得ない。なぜならば、中国や北朝鮮が全領域戦を志向しているからだ。日本、台湾、韓国はガザ紛争の教訓を真剣に学ぶべきだと思う。例えば、都市を狙った大量のミサイルやロケット攻撃にいかに対処するかは3か国共通の課題である。


中国や北朝鮮は、ハマスのようにロケット戦力を強化している。中国と北朝鮮は多様なロケット兵器を保有し、その戦法もいわゆる飽和攻撃(大量のロケットを同時に発射して相手の対応ができなくする戦法)を採用している。さらに、軍事施設を地下化するのもハマスと中国や北朝鮮は似ている。イスラエルのアイアンドームによる防空網の構築やトンネルに対する情報活動と攻撃などは大いに参考になる。


強調したいのは、軍事におけるAIの活用は不可避だということだ。現代戦においてはスピードと正確性が命であり、そのためには情報処理などあらゆる分野でAIを活用せざるを得ない。AIなくして現代戦を戦えないことを自衛隊も深刻に認識すべきであろう>


第3次大戦=AI戦争のルールは、1)民間人の被害をできるだけ抑える、2)ABC兵器(核、生物、化学兵器)は使わない、それ以外は多種多様な兵器を総合させて何でも攻撃して良いという「短期決戦」がキモのようだ。


しかし、スターウォーズで人工衛星の潰し合いになり、それに勝った方が最終的に勝利を収めることになるのだが、AI戦争の前提である優れた自国の人工衛星の損害も覚悟しなければならない。また、凄まじいほどの宇宙デブリが散らばるから、人類の宇宙利用は不可能になりかねない。これは敵、味方を問わず大損害だ。そうなるのを防ぐために、3)宇宙空間での熱戦は禁止、となるだろう。


AI戦争のルールが決まったところで、ものすごくカネがかかる戦争になることは間違いない。孫子は「戦わずして勝つ」(血を流さない戦争=外交で勝つ)のが最上等だと言っている。AI戦争など熱戦に備えるのは大事だが、「中共包囲網という冷戦」が有効なことはソ連崩壊で実証済みだ。習近平を消せば事は大きく改善する。1年2年でも封鎖すれば中共の民も習近平排除に向かうだろう。包囲網が始めの一歩である。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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