茂木日誌

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茂木の音楽小路 第1回〜作品との出会い3

2017-04-21 21:20:01 | 音楽小路
40歳の誕生日が近づきつつあった昨年末に決心をしました

自分の演奏会を開催しよう

紺野の作品を再演する機会をも増やせるではないか
自分の演奏会でピアニストもいれば、尾崎宗吉の「夜の歌」と吉田隆子の「お百度詣」も演奏出来るではないか
大学院の同期の一人が尾崎と同郷の静岡県出身なので、彼にピアノ演奏をお願いする事にしよう
大学院つながりでヴァイオリンは妻にお願いして紺野の弦楽二重奏を演奏しよう

自然に、演奏会の前半はそれらの作品で構成されました
そして戦争を経験した三人の作品を並べた時、それらが組になる事を理解しました

紺野陽吉は、出征を目前にして、心に浮かんだ故郷白鷹の情景を書き記したかの様な弦楽二重奏
尾崎宗吉は、戦地を経験し復員した際、再招集までの短い期間の創作活動のなかで書いた「夜の歌」
吉田隆子は、戦地に夫を送った妻の思いを歌った大塚楠緒子の詩「お百度詣」を用いた歌曲

征く人
帰った人
待つ人

今は
これら三つの視点から創られた三つの作品が
祖父母の世代でも戦争を知らない人が増えている現代において
戦争の悲しみを若い世代に鮮明に伝えてくれると信じています

作品たちとの出会いをもたらしてくれた倉田さんと小宮多美江さんに感謝
そしてこれから多くの人たちがこれらの作品たちに出会えます様に



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