オッコ・カム氏を迎えての今年度最後の定期演奏会が終わりました。
年度最後の定期演奏会にふさわしい、充実したプログラムでした。
ソリストを務められた常盤氏、知久氏のお二人にかれましては、本当に素晴らしい演奏を披露してくださいました。
山形交響楽団の誇る俊逸な同僚に惜しみない拍手と賛辞を贈ります。
ところで、この週末は県立高校の入試が行われました。
義務教育を終えんとする若人が自身の将来を見据えて挑む、最初の難関ですね。
努力の先に、希望と喜びに満ちた高校生活がもたらされることを願ってます。
私は高校を通らなかったので、世間一般とは少し違った経験をしました。
中学3年になる前に大学入学資格検定試験を選び、塾を中退。(絶対に無理だと塾の教師に忠告されました)
不登校気味だった中学校へたまに登校しても、高校の教科書(兄が使ったものを譲り受けた)を公然と広げての早勉。
中学卒業後の夏、夏季休業中の千葉大学キャンパス内、冷房など無い茹だるような暑さの試験会場。
なぜ大検を受験したのか傍目に理解できないナンパに明け暮れる不良っぽい男女のグループがいて、絡まれないように怯えて過ごした試験の合間の休憩時間。
大検合格後は自由すぎる時間を持て余し、すきなときにチェロの練習をして好きなだけ睡眠を貪った三年間。
この上なく自由に過ごした一方で、経験しなかった高校生の三年間がとても眩しく見えてきます。
隣の芝は碧い。
今は、三年分の授業料を節約しただけ親孝行だったと考えるように。
自分の子供には、一度は高校へ入学してみるよう勧めるつもりです。