茂木日誌

茂木の日誌

早送り

2015-09-09 23:53:41 | 日誌
しばらく前のこと、資源について学べる書籍を見つけました。
以来、気が向いたときに繰り返し読んでいます。

まず、日本科学未来館が発行している書籍「地球マテリアルブック」。
科学者とデザイナーの対話から生まれた電子書籍(無料)で、日本科学未来館のHPへ行くと「トップ > Miraikan Online > アーカイブ > 地球マテリアルブック ―デザイン×科学のダイアローグ」からダウンロード出来ます。
金属、木、石油といった資源がそれぞれどのような特性を持ち、人間により地球上でどのように循環させられるのか、わかりやすく解説されています。
地球上の特定の場所にとても長い時間を掛けて蓄積した物質を、人間が凄まじい速度でかき集め利用してゆくことがわかります。

もう一つは、日経サイエンス 2006年2月号に掲載の「20億年前の天然原子炉」という記事。
アフリカのガボン共和国のオクロでウラン鉱脈内に発見された、太古の天然原子炉の痕跡についてのレポート。
20億年前のウラン鉱脈が、現在の核燃料と同じくらいの濃度のウラン235を含んでいたために、条件がいくつか重なると自然に臨界が起きていたという内容。
ただし、人間が膨大なエネルギーをリアクターから短い年数で取り出すのと真逆で、天然の原子炉はいくつかの家庭で使う電気の一部を賄う程度のエネルギーを数十万年かけて放出したといいます。

人間って、すごい、せっかち。
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