原作を読む

映画を観たあとに、原作となった文学作品を読む事がしばしばあります。
原作の世界が映画で描かれたものとは別物の場合もありますが、原作を読むことで作品の世界観を深く知りもう一度映画を鑑賞したくなる事も多いです。

先月まで、某映画作品の原作を10ヶ月ほどかけて読み終えました。
原作の世界は、映画作品の描写から大きくはみ出す極端な思考・価値観の集合。

強烈な作品を食あたりのようになりながら読み終え、その後再び映画作品を鑑賞すると、原作からのエッセンスを巧みにちりばめた脚本と配役からは、監督のはかり知れぬ手腕が見て取れるのでした。
また映画作品の中で演奏される音楽は、私が尊敬する先生の作曲による作品で管・弦・ピアノによる四重奏により奏され、作品世界に描かれる深い心の淵の底まで聴く者の感覚を引きずり込みます。改めて鑑賞すると、その演奏もかなり鬼気迫る熱演。こんな風に演奏で表現できたら、幸せだな。。。

今回は原作が長めの文学作品でしたが、くじけずに最後まで読む事で、多くの収穫を得る事ができました。
少し時間はかかりますが、お気に入りの映画の原作を読む事は、私にとって大切な楽しみになっています。

（今回、作品名は敢えて記しません）