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名も無きねこに

at 2004 06/28 22:07

2006-06-26 22:17:30 | わたし
独検が終わって

昨日は疲れた。
4級・3級と併願して受験したので、都合6~7時間は受験会場に居た。

開場が本番三十分前の九時半なので、九時二十分に現場に行こうと思っていたのだが、
家を出るのが早かったせいか九時に着いてしまった。まあ遅刻するよりはいい。
場所はK大学の第3校舎。外国語学校としても開放されている施設のようだ。
私が受験するのはそのうちの一室で、規模としては40人収容程度の教室だ。
時間が早いのでほとんど人はいない。

二月三月に何度も繰り返してやった問題集の内容をまとめたノートを持って行ったので、
それを使ってさっそく復習を始めた。
まとめた後に読み返すのは今回が始めてだったので、以前習得したはずの事も、
意外と忘れてしまっていることが多い。
そもそも問題集の中で苦手だなと思った部分だけをまとめた物なので、
自分としては覚えにくい項目の集合になるのも当然だろう。だからこそ復習に役立つ。

3~40分ほどして正規の開場時間の頃となると、結構ひとがやってくる。
受験者で教室が埋まったのは、本番の20分前ぐらいだ。
ちょっと見渡してみると、学生ぐらいの年齢の受験生は思ったほど多くない。
私の受験した教室では全体の半数ぐらい。年配の受験者が案外多いのに少し驚いた。
試験開始20分前に試験監督官が来た。
一通り受験の心得を説明した後、本番前のトイレ休憩になる。
私は一服するために教室を離れ喫煙所に向かう。行ってみたら他に誰もいない。
一人悠々と紫煙をくゆらせてマッタリしてるうちに、そろそろ時間だ。

教室に戻って席につくと、筆記試験問題の冊子と解答用紙が手元に配られた。
とっとと受験番号と名前をHBの鉛筆でグリグリと記入する。
記入してから待つこと5分。試験開始。

さんざん問題集をやっていたので、問題形式も内容も見慣れている。最初から全力で解答する。
ひとつふたつ、知らない単語がでてきた。虫食い文問題の選択肢なので、少し困る。
幸い他の選択肢は全部知っている言葉だ。
消去法で解答していって、恐る恐るその知らない単語を選択しておいた。

一通り問題を解き終わって時計を見たら、十分しか経っていない。まだ五十分も残っている。
2、3回見直しをしてから時間をみると、それでも残り時間は四十分。やることが無い。
途中退出は一切認められてなく、教室から出ると試験放棄とみなされてしまう。

幸いというかなんというか、座席が窓側の席なのであとの時間は外を眺めて過ごした。
教室の外は雑木林になっている。この季節は木々や下草の緑が心地いい。
雨が降るんだか降らないんだか、ハッキリとしない空を木々の間から見ながら、
イタリア語で雨ってなんて言うんだっけなどと思っていたのだが、
考えてみればナメた話だ。

60分の筆記試験の時間が過ぎたら、そのまま聴解試験に移らずに、
間に15分の休憩時間がはいる。変わった試験だ。
席を離れる者や、おそらく友人同士であろう他の受験者と話す者、いろいろと居る。
時間が余ったとはいえ、試験問題中に知らない単語がいくつかあったので、
私はカバンから辞書を取り出して調べていた。どうやらさっき選んだ言葉で間違いは無かったらしい。

休憩時間がおわり、聴解試験が始まった。
3部構成の聞き取り試験の内、第一部が昨年度から形式変更され、
問題と選択肢の両方が読み上げられて、受験者はその番号を選ぶことになっている。
TOEICのPart2みたいな感じだ。
読み上げのスピードは遅いし、問題-選択肢のペアは二回ずつ読み上げられるので、
難易度は低い。
しかし調子に乗ってその場でディクテーションしていたら、
解答の番号を忘れてしまった問題が一つあった。我ながら頭が悪い。

第一部で頭の悪いミスをやってしまったものの、第二部,第三部はつつがなく解答して、
4級の試験が終了した。
予想どおりの難易度だったが、全体を通して一つ二つ自信の無い問題があった。


4級の終了が12時で、3級の開始時刻は午後2時であるため、2時間ほど時間がある。
受験会場は同じ教室なので、居残って勉強させてもらおうかと思ったら、
なんだかみんな荷物をもって出て行ってしまうし、試験監督官も開場の片づけをしたそうな顔をしている。
仕方がないので自分も荷物を持って、ひとまず喫煙所に退散した。
一服した後に、持参した昼食を取れる場所を探してウロチョロする。
他の併願受験者さん達は全然見当たらない。駅のほうにでも行って昼にしているんだろうか。
空き教室の一つでも借りようかと思ったが、なんだか気が引けたので、
人気の無い廊下に置いてあった椅子に一人腰掛け、来るときに買ったメロンパンを
ムヒムヒと貪った。
駅前まで行って何かを食べてもいいのだが、あまり量のあるものを食べると、
ただでさえ回転の悪い頭がますます回らなくなりそうなので、軽めに済ませた。
それに安いし。
パンを食べ終わって時計を見ると12時20分。開場時間まで一時間二十分ある。
しかたないので、駅ビルの中に本屋を探しにいった。
NHK講座のテクストとCDの最新号はまだ買ってなかったから、
うまく見つかればちょうどいい。

駅につくと、改札口の前にガクランをきた漢(おとこ)たちが勢ぞろいしている。
ときどき全員でそろって大声で号令をかけている。
急ぎ足で子供の手を引いて立ち去ろうとする主婦や、
奇異なものを見る視線を向ける若い男女たちがいようと、彼らは一向に気にしていない。
ああ、これぞ漢。ブラザーたちよ。もう、坊やたちったら可愛らしいわね。などなど、
いろんな気持ちが錯綜する。
しかし、いっしょにガクランをきて仲間に加わりたくなる気持ちをぐっとこらえて、
私は本屋に向かった。

あまり大きくない本屋なのでロシア語のCDは無いだろうと思っていたが、簡単に手に入った。
さすがK大前。
我が母校の駅前あたりでは、ばったばったと書店が倒れていくし、
ドイツ語講座のCDさえ置いてないのを思い出し、ちょっと情けなくなった。
なんだかなぁ。

適当に時間をつぶして午後一時ぐらいに教室に戻る。すでに先客が三人いる。
二人は辞書を開いて勉強しているようだが、
もうひとりは携帯電話のボタンを押すのに熱中している。
あんまり細かいことは気にしたくないのだが、
どうもメールを打ってるボタンの押し方には聞こえない。
ゲームでもやってるのだろうか、時々大きい音でカチッカチッとボタンを押している。
大した余裕だ。でも3級ならこんなものか。

3級の内容に相当するあたりのノートを読んでみたが、特定の前置詞を要求する動詞の使い方を結構忘れていたので、そのあたりを重点的に読み返した。
fehlen an~とかriechen nach~とか、ほっとくと勘違いして他の前置詞を選んでしまいそうになる。復習しておいたほうがいい。
ほかに問題になるとすれば、語彙の知識だろうから、付け焼刃で対応しても仕方が無い。

4級の時と同じように受験者が集まり始め、二十分前に監督官が来て、本番前の休憩時間になった。
例によって喫煙所で、一人煙を出す健康的な私。

さて、教室に戻って待つうちに開始のお時間となり、試験問題をながめて、ちょっとだけ肝が冷えた。
見た感じ難しそうなのだ。
けれど全力で問題を解いて2周、3周して問題を見返してみると、最初に思ったほどでもない。
4級のときに比べ、知らない単語がワラワラと増えたものの、
他の選択肢の単語を知っていたり、文法規則から推測すれば大抵の場合は片がつくものが多い。
どうしようもないのが発音を問う問題だ。一つどうしてもわからないのがあった。
Bett Februar Pech Sendungの4つの中でeの発音が違うものが一つだけある。
こんなのわからないよ。
しかし試験前の復習が功を奏して、動詞と前置詞の組み合わせを問う問題はヌルかった。
これは忘れてたなぁと思いながらノートで読んでいたものばかりが出題されていたのだ。
結局20分ぐらいで解答と見直しが終了して、後の時間を持て余す展開は、4級と同じになった。

筆記終了後の休憩時間が過ぎて、聞き取り試験が開始される。
4級の時みたいに意味もなくディクテートするのはもう止めた。
4級に比べて、ちょっとだけ内容的に入り組んだ感じになっているが、
読み上げのスピードと二回繰り返すというのは同じなので、それほど難しくない。
しかし!筆記に続いてここでも一つだけ分からないのが出てしまった。
Wie lange bist du unterwegs zur Uni? という問い(だったと思う)に対して
正しい解答を選ぶという問題なのだが、肝心のunterwegsは聞き取れるのだけど
意味が良くわからない。
距離、時間、期間、もう一個は忘れたが、そういった選択肢があるのだが、
これは期間を尋ねているのだろうと思って、ein ganzes Jahrを選んでしまった。

時間が来て試験終了となった。
3級は全体的に見て、確実だと思えない問題が三つ四つでてしまった。

ハードな内容というわけでもないのだが、やはり試験は試験。6時間も会場にいて
頭を働かせていたので、かなり疲れてしまった。
ヘトヘトになりながら駅にたどり着いて、電車で帰宅した。


一夜明けて、今日独検の公式サイトを見たら解答速報があった。
さっそく答えあわせをしてみると、大体思ったとおりの結果だ。
4級は全問正解。けれど3級は筆記、聞き取りで各一問ずつ不正解が出た。
間違っていたのは、例のeの発音とunterwegsの問題だった。

3級で不正解が出てしまったのは、語彙の不足が主な原因だとおもう。
発音の方も、とくにauml;とかeとかの発音は語彙の習得にあわせて気をつけていないと、
視覚に頼って文字だけから判断して間違って覚えてしまう。
反省点はそのぐらいだろうか・・・?

やっと3・4級も終わったので、次の勉強は何にしよう。
このままじわじわとドイツ語を進めていって11月に独検2級を受けるか、
それともロシア語に集中して基礎だけは固めてしまうか。
あるいは定期検診的な意味も含めてTOEICを受験しようか。
いや、TOEICは来年1月にしよう。
そうすれば前回の受験から2年経つので、ちょうどいいだろう。
英語は商売に必要な範囲でやっといて、ドイツ語・ロシア語をマッタリとやることにするか。

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