Syl.Com.

名も無きねこに

街灯の冷たい白を映した深夜の水たまりは、ねこに見えた

2006-11-12 00:16:16 | わたし
 内容は覚えていないけれど、何か不愉快だった夢を見ている最中、玄関を叩く音と階下の老女の声で目を覚まされた。
 時計を見るとまだ午前九時にもなっていない。それでもノックの向こうから宅配便ですと言う声がする。出ないわけにはいかない。
 先週通信販売で注文したノートPCが来たのかと思いきや、届いたのは翻訳の通信講座の教材一式だった。入金したのが一昨日だったのに、もう着いた。
 受講を申し込んだのはDHCのイングリッシュ・プラス、英日翻訳の一番やさしいコース。
まだ学生だった頃にこの講座を申し込んだことはあったけれど、お金のありがた味も知らず浅はかだったため、ろくにテクストにも目を通さず、課題を一切定出せずに期限を過ぎてしまった。契約書上は翻訳でお金をもらっている身の上だけれど、翻訳の訓練らしいことはやったことも無い。英語の力だってたかが知れている。今度こそやりなおそう。
 なんて決意を固めたのはすっかり忘れて、また床にもぐりこんでまどろんで約一時間。またもやノックの音で目が覚めた。今度は完全覚醒だ。

 案の定ノートPCがやってきた。
Mobile PentiumIII-M 1.2GHzを積んだ五年前のモデル。
すでにデスクトップが4台とノートPCが1台あるところに、さらに買いたす必要は無いけれど、前職に比べて賃金が上がったことで気が緩み、一緒に財布のひもも最近は一段と緩んでいる。
 OSも付いてないし、USBコネクタとモニタのヒンジはガタが来ている。本来なら内蔵されている無線LANカードもどうやら実装されてないらしいことに気づいたのは、製造元が公開しているドライバを片端からインストールし半日経った頃だった。
それでも性能的には手持ちのコンピュータの中で最も性能が高い。
いまでは新しいWindowsが取りざたされているけれど、ハードウェア的に6~8年前の環境にすっぽりと収まっているわたしには別世界の話だ。
 まあ、のんびりお茶でもすすってFedoraCoreをいじろう。
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いろいろ入門(ごっこ)

2006-11-11 01:46:39 | わたし
先月の情報セキュリティアドミニストレータは、正式な結果こそ未発表なものの、手ごたえとしては不合格は間違いなさそうだ。
午前は確実に合格圏内なだけに、なんとも典型的な不合格パターンになったろう。

来年の再受験に向けて勉強を継続しようという意欲も湧いてこないまま、くすぶり続ける事およそ一月、コンピュータ関連の勉強はそれほどしていない。
いや、もともと大した事もしてないが。

とはいえ、一応今の勤め先で触れてる内容を理解しておかないと損だと思い、FedoraCoreいじりと、幼稚なC入門ごっこを開始した。
『カッコウはコンピュータに卵を産む』で、確か主人公が「どんなOSでもモノにするには二年はかかる」なんて口にしていたと思う。
もちろん開発を生業とする人たちのレベルでの話で、わたしは遠く及ぶべくもないけれど、自分なりに増やせる知識は増やしておきたい。
そもそも内容がわからないと翻訳できないし。

一応はセキュアド試験に専念しようと思って先月まで抑えてきた「興味の分散傾向」が今月初頭から噴出し始めた。

いまは"On Aggression"(Konrad Lorenz)、『日本の思想』(丸山真男)、『復活』(トルストイ)を並行して読みつつ、通勤電車では例のごとくラジオ講座のドイツ・フランス・ロシア語を聞きつづけている。

さらに血迷ってラテン語も始めた。
自転車をローギアで漕ぐごとく、一週間に1課ぐらいのスピードながらも、例文を書き殴っては着実に文法規則とちょっとずつ語彙を覚えている。
まあ、まだ形容詞の変化に入った辺りなんで、つまづくべきこともないんだろうけど。

一方、ロシア語はラジオ講座以外にも入門書を使って勉強をしてはいるのだけれど、
去年から入門書の門の辺りをうろちょろしては終わってしまっている。
今月中にこの本は終えるーー1周するという意味でーーのは当座の目標だ。

セキュアドがなくなってしまった分、別に目標を立てつつ生きないと、どうも生活にメリハリが無さ過ぎていけない。
『日本の思想』を読んでて短絡的に感化されてしまい、本居宣長も当ってみたくなってきた。
母国語なのに、昔の言葉は難しい。
いい加減、古文を読めるようになりたい。
自分のことばを研ぎ澄ましていくことは、生きている限り続けるだろうけれども、
その一環として古文には必ず当たることになるのは予感している。
そろそろ時期が来たのかも。
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