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名も無きねこに

イタミを突き放して痛むゆとり

2006-12-29 00:25:28 | 仏検三・四級
数年にわたって放置しつづけている虫歯が、一昨日あたりから痛みが強くなってきた。
電車に乗ってフランス語の入門書を見ていると、ちょうどいい例文に出くわした。
たしか、J'ai mal aux dents.だったか。
我を忘れるほどの痛みではないにせよ、ともかくこれが痛さなのかと認識を新たにさせられる程度に意識を引き寄せる感覚だ。
抜歯しなければならないか分からないが、明日以降も痛みが引かなければ、また歯医者さんのお世話になろう。

帰りに仏検4級の問題集を買いに古本屋さんによった。
そもそも本を読みたくて勉強を始めているのだから関係ないのだけれど、
貧乏性の故か、外国語学習を始めると、つい資格試験を考えてしまう。
目的と手段の倒置はわたしの生活では珍しくない。

以前目にして気にかけていた100円の問題集はまだ残っていた。
さらにあわせて、これまた100円で並んでいたスペイン語の練習帳も買ってしまった。
仏検問題集はともかく、スペイン語こそ当座はやることも無いだろうに、辞書と入門書は一通りそろえてしまっている。
まあ、いつかやるさ。多分。

空腹感が歯痛に打ち克ったようだったので、古書店の斜向かいにある店に入りカツカレーを注文した。
ピークの時間帯を過ぎているためだろう、店員の少年は同僚と話すことに気が行っているようで、カウンターの上に空いた食器が数組も残されていたままだった。
わたしもわたしで、日がな一日ろくに仕事も無く、泥棒のような真似をしているので、人を責める気にはならない。

買ったばかりの仏検問題集をカウンターの上で開いて、やはり語彙不足が最初の難関になることが見て取れた。
どんな外国語もそうだが、最初は文法事項、次に語彙不足が課題になる。
文法は例外的なものに出会うたびに追々学習していけば良いのだけれど、語彙不足はいつまでたっても悩みの種だ。母国語にしてからそうなのだ。

語彙習得の必要性とカツカレーを前に、虫歯の痛みと対話しているところで携帯がなった。
女性店員の若い声が「注文した本が届いたので、ひまな時に取りにきてください」と電話口でたどたどしくがんばっていた。言葉遣いは仕方ないが、そうだそれでいいんだ。

そそくさと食事を終えて、電車に飛び乗って自宅近くの本屋さんに急いだ。
ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』、マルクスの『経済学批判』が届いていた。
これで当座読むものがそろった。

そういえば、朝の出勤途中、路上で自転車でこけた少年を起こして、「気をつけないとダメだよ」と言って立ち去ったのだっけ。
少年も、ありがとうございましたと礼儀正しかった。
子供たちを見守る心理になれるだけ、心のゆとりを持てた一日だったのか。
珍しい。
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青と黄 強風

2006-12-27 23:24:19 | わたし
地下鉄の階段を上りきるとビルの谷に出る。
雷雨が去った今朝は、強風が谷底を吹き抜けていた。
雲の群れが北東に見えた。冬の嵐の名残だ。
オフィスのあるタワーに太陽が照り、反射が谷底を黄色くしていた。
東の空はいつもと違う色だった。
心を落ち着かせる少し沈んだ青。
昔、ミラノで見た空に少し似ていた。
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降り続ける雨と音について 記録

2006-12-26 23:15:04 | わたし
目覚めた時から一日、雨が降り続いている。冬の嵐。
一時間前、強い雨の音を背景に、ベランダを、鳥の声が通り抜けていった。(夜の十時に)
三分前、犬の吠える声が、遠くから、雨音でかすれて聞こえてきた。
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逆流

2006-12-26 22:59:47 | わたし
暦の上のこととはいえ、あと数日を残すだけとなると一年を振り返ってみたくなる。
目標管理にはいい時期だ。

イヴ・ボヌフォワの『ありそうもないこと』に手をつけたのが先週か、その前の週。
ボードレールの『悪の華』も目を通しておかなければなという気にさせられた。
昔買ったはずなのに、本棚で見つかったのは埃をかぶった『巴里の憂鬱』だけだった。
ちょっと憂鬱になりながら、昨日仕事帰りに本屋さんに寄り道して注文してきた。

ベルトランって誰だろうということすら知らずにこれまで来てしまったのか、と気づいたのがさっき。

今年も結局どの外国語学習でも大きな成果をあげていない。
ロシア語は依然として全くダメ。ときおり思い出したように教科書の例文を暗誦したり、NHKのラジオ講座を半分眠りながら通勤電車で聞くぐらい。
英語は翻訳者としてあまりにアレだということは、最近になって自覚できてきた。せっかくだからと始めたDHCの講座は、内容を身につけられるような集中力を持って臨んでいない。先日提出した課題でボロクソに言われないか不安で夜も眠れない。
ドイツ語はメールを書いてみて稚さ加減に我ながらブルーになる。いまの力で独検2級は合格しだろう。

あちこち気ばかり多くしているのは、わたしの性格上仕方が無いみたいだ。
サルトルやボヌフォワを原文で読めたらなぁなどと思いつつ、先週から通勤電車でフランス語の入門書を読み始めた。
これもちゃんとしたレベルに到達するか怪しい。甚だしく怪しい。
ドイツ語はおろか、英語でさえそれなりのレベルのものを読むのはまだ苦労するというのに。

まあ、直近の目標として、このフランス語の入門書を読み終えることにする。
情報セキュアドの午後対策もとりかかろう。
それとマルクス、『ドイツ・イデオロギー』と『経済学批判』。
一年をクォーター区切りで行くことにして、2007年の最初の三ヶ月で最低目標としてこの三つを消化する。
よし。
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始めにマッピングありき

2006-12-12 23:17:26 | わたし
業務時間中やることもなく、ただモニターを見詰めながら考えた。
来年もう一度、情報セキュリティアドミニストレータを受験することに決めた。
午前問題はほとんど対策無しでいけそうだし、そこから考えれば、今年度の試験準備で午前問題の勉強に費やした時間はほとんどを午後対策に割ける。
それに午後Iの足切にあったとはいえ、まったく歯が立たない試験ではないこともわかった。
今年度の受験準備に投下した資本を回収しないともったいないと言える範囲内だ。

駅からの帰り道、いつもの本屋さんでNETWORK WORLDを買った。また毎月この雑誌を読んでいくのとあわせて、今回の試験でダメだった所の洗い出しと、午後対策をどう進めるか方法の検討をして春ぐらいから本格始動させれば、次は何とかなるだろう。

帰りの電車で丸山真男の「日本の思想」を読み終えた。
この本は通り一遍読むだけじゃもったいないようだ。
学生の頃受講した社会科学論の講義で聞いて頭の片隅に残っていたキーワードがいくつも登場した。
ノートにまとめながら読み直して、読書の手引きを作ろうかとも思う。
あちらこちら手を出してどれも身につかず、ということだけを繰り返してきたのだから、そろそろいろんな面で生活を再編成してもいいだろう。
DHCの講座もあるし、ロシア語もあるし、整理してかからないといつまでたっても「入門一歩前」で終わってしまう。
まずはマッピングだ。
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情報セキュアド不合格

2006-12-11 16:59:24 | わたし
仕事が回ってこないので、職場では手持ち無沙汰な日々がつづいている。
気も緩んでしまい欠勤しがちだ。
ダメ人間。

今日も今日で休んでしまい、職場に連絡を入れてから二度寝して、起床したのが17時。
明日の仕事に備えて寝る時間をどう調整するか困る。

10月に受験した情報セキュリティアドミニストレータの成績照会が今日の昼から利用できることを思い出して、さっきアクセスしてみた。

スコアは以下の通り。
午前 725点(合格基準点600)
午後I 590点(合格基準点600)
午後II 採点結果無し

午後Iで足切にあうという予想通りの結果だった。
午後Iより午後IIの方ができた実感があっただけに、あと10点で足切にあったのは悔しい。
とはいえ、400点ぐらいかと予想していた得点を大分上回っていたのも少し意外だ。

来年度の試験を再受験するかどうか、判断に迷う。
また1年費やして午後Iを突破できるだけの力を付けられるかわからない。
午前試験は対策は特にしなくても大丈夫だろう。

ひとまず食事にするか。
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