蝸牛の歩み

「お話」を作ってみたくなりました。理由はそれだけです。やってみたら結構面白く、「やりたいこと」の一つになっています。

お弁当

2015-09-01 18:47:00 | 日記
 時々、弁当を作る。原型は、椎名誠さんが「ビッグコミック」に連載していたもので、簡単である。弁当箱の中にまずうすくご飯を敷き詰める。その上に海苔を敷き詰め、鰹節に醤油をかけたものを散らす。で、その上にまたご飯を薄く敷き詰めて・・という工程を二度繰り返す。
 これは、本当においしい。簡単、安価、美味。弁当のノーベル賞と言っていい。

 で、変形版。
 まずご飯を敷き詰める。ここは変わらない。ただし、ご飯は魚沼産コシヒカリ。これを羽釜で炊き上げる。もちろん、炊くのは家の裏にあるかまどである。
 まず薄く敷き詰める。
 次に、新潟は村上産の塩引き鮭の皮の部分を炭火の七輪で丁寧に焼き上げたものを敷き詰める。海苔は、明石産の最高級のものを敷く。
 そして再び、ご飯。この上に、和歌山の南高梅をすりつぶしたものを塗る。したがって、この時使用する南高梅は、いわゆる「つぶれ梅」でもオッケーである。海苔を敷く。
 ご飯を敷く。鰹節。これは、やはり明石の魚の棚(地元では「うおんたな」と発音する)の乾物屋で買い求めたものを、削り機で削り、湯浅醤油の名品「魯山人」を垂らす。箸で、丁寧に敷き詰める。この時の心としては、天竜寺の石庭を掃き清める心持と言えばいいか。
 そして最後にご飯を敷き詰める。
 おかず入れには、村上産塩引き鮭を一切れ(炭火焼)、烏骨鶏の卵を茹でたもの、高知・徳谷のトマトをそのまま入れておく。

 これが私の夢の弁当である。
 

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