島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

高床・木造・ヤシ屋根の家 裏トラジャ

2012-12-14 | 住まい・建物


スラウェシ島では街の中でない限り、高床の家が多い。
フローレス島ではかなりの山奥にいかないと高床の家を見かけない。

この家は、スラウェシ島の裏トラジャというあたりの1地域で見かけたもの。
高床の家といってもいろいろあるが、こういう屋根をした家は、ここでしか見ていない。

スラウェシ島ではマカッサルが他の島からの一番大きな玄関口になっていて
そこから島を縦断する幹線道路沿いに高床の家が並んでいるが、それは意外に新しい形なのかもしれない。屋根の傾斜はもっとなだらかで、フローレスで見るものと同じである。


この家の木材は太くてどっしりして立派な建築だ。この付近の家は木をがっつり使っていることが多い。ほかのところでは、竹を主体としたものが多いので、ちょっと目を引く。
そして床下の木の組み方に感嘆する。これもここでしか見ていない。
スラウェシのタナトラジャ地方など多くの高床住宅は、礎石を用いたもので、日本の建築と似ている。
ちなみに、このあたりからマムジュにかけては、木材の大産地ということで、マムジュには港があるので材木商人が多くいるようだ。

なお、裏トラジャというのは、いわゆるタナ・トラジャ(サダン・トラジャ)地方の西にそびえる3千メートル級の山の向こう側(西側)にある地域で、タナ・トラジャからはまっすぐ西に山越えで歩く道がある。距離的には比較的近い。とはいっても3日ぐらいかかるだろう。
そこはトラジャ族が山越えして住みついた場所なのだ(と聞いている)。
なので、タナ・トラジャの人たちは意外とこの地域についての情報を持っていたりする。

しかし、車で行く場合は南の海岸沿いを通って島の西端へ回ってマムジュからはるばる悪路を東向きにカルンパンに向かう。とても遠いし、裏トラジャなどという言葉はあまり聞かないので(私が外人だからかもしれないけど)、そこがタナ・トラジャ地方の山を隔てた裏側に当たるいうことにも気付かない。


写真/木造の家・スラウェシ島 裏トラジャ(2008年)

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