タナ・トラジャの貴族のお葬式は何日も続く。
3日、4日というのはちょくちょくあるし、5日だとかなり大きい方。それより大きいのもきっとあるのだろう。
そのお葬式の会場は、お葬式のたびに新しく造られる。
ただし、材料は使いまわしの場合がある。
お葬式があると会場造りの仕事が発生し、村人の雇用が創出される。
日当いくらなのかは聞いていないが、けれどタダ働きではないだろう。
トラジャ人は何年もかかって葬式代を貯めるのだから。
タナ・トラジャは竹の国だ。
竹づかいが見事だ。
太い竹が、竹のストラップで器用に結束される。
上の写真のストラップはラタンのようだ。ラタンも一応竹の一種ではあるが。
今造っているのは入場ゲートのようなところ。
若い男子が作業している。
雇用創出は、会場造りの仕事だけではない。
いけにえになる豚、水牛がたくさん必要で、それを育てる人が多くいる。
豚の餌にする飼料用サツマイモも必要になってくる。
5頭ぐらいの零細な規模での豚の飼育は、ランテパオの街なかでもいいサイドビジネス。
市街地の市場には、サツマイモの茎を買いに来たバイクが
ひっきりなしに往来する。
結束ずみ
今、結束中
Photo/Sadan, Tana Toraja, Sulawesi, Indonesia(2008年)
スラウェシ島タナ・トラジャ サダンの近く
ブログランキング参加中
にほんブログ村へ