島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

紅茶を淹れる

2012-07-10 | 紅茶・コーヒー

少し前まで、紅茶を楽しむということがあまりなかった。
断然コーヒー派だった。

その理由。
おいしい紅茶をちゃんと飲んだことがなかった。ということ。

紅茶というのは気難しい飲み物、というのが私の印象だ。
抽出時間がちょっと長くなっただけで、苦くてまずくなってしまう。
抽出時間が短すぎれば、味がない。
お茶の葉の量によっても苦すぎたり薄すぎたりする。
だからとても気を使うし、最適な抽出時間というのは、1度淹れただけでは分からないわけで、
結局何度もチャレンジして、その時間を知らなくてはならない。
そんなに気を使っていられない、というのもある。

それから、もう一つ。
日本の喫茶店で、おいしい紅茶に出会ったことがない。
1度や2度はそれなりにおいしかったこともあるかもしれない。
けれど、しみじみと、ああ本当においしかった、と思ったことがないのだ。
大体喫茶店の紅茶は、薄く色は着いているが味がしっかりしていない場合が多い。
まるでお湯を飲んでいるかのようだ。
コクがないというか、深みがないというか。
紅茶はコーヒーほど味が強くないから、水の味がすごく反映されるのだとも思う。
喫茶店で紅茶を頼むと、たいてい、ああ損した、と思ってしまう。
そして、コーヒーなら1杯でいいけど、紅茶だと1杯では飲んだ気がしないのは私だけだろうか。
それに、ときには、ティーバッグにお湯を注いだだけで持ってくるという、
やる気のない店もある。
どういうつもりかしらないけど、手抜きだと思う。
そんなんでお金取るの?と思ってしまう。

だから、コーヒーのほうがずっと気楽。というのが私の印象だった。

けれど、鍼の先生や助手の人から、コーヒーは体を冷やすので、飲むなとは言わないけど、気をつけないといけないと言われてから、紅茶を飲むようになった。
お茶の葉の量と抽出時間に注意してちゃんと淹れてみた。
紅茶ってこんなにおいしいものかと、大好きになった。
そして、紅茶のいろいろな味に、少しずつ注意を払うようになった。

日本のとあるメーカーの安いティーバッグの紅茶などは、ほんとにおいしくない。
やたらと色が濃いだけ。安いから仕方ないけど、ああいうもの、売らないほうがいいのに、と思う。紅茶への誤解が深まってしまう。

写真/ブランコ娘の紅茶



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