島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

庭で育てる花や木の苗 バトゥ

2012-07-13 | まちむら探訪

バトゥのブミアジ西側の住宅地の庭にはポット苗が並ぶ。家によって、花壇用の草花もあれば、観葉植物もあり、盆栽だったりもして、色とりどりだ。
庭で立ち働く人はほとんどいないことから、おそらく(想像にすぎないが)すでに出来かけているポット苗を預かり(または仕入れ)水やり等の管理をして出荷する、副業なのだろうと思う。
菊の苗を挿し木から作っている圃場も見かけたから、工程別に業者が分かれているのだろう。
虫がついたり病気になったりにも注意しなければならないから、見た目ほど簡単ではないだろうが、庭にきれいな花や観葉植物をずらりと並べて水をやるという仕事は、自分もある程度楽しむことができるなかなかいい仕事だ。毎日きれいな植物を眺めていられるのだから。
そして、結果として、どこの家にもきれいな庭があるきれいな住宅地が出来上がる。

もっとも、雨季には毎日雨なのだから水やりの必要はない。
バトゥの北東には丘があって、そこが一つの水の源になっているらしいし、とにかく背後に大きな山があるから、水は豊かなのだろう。その水がバトゥの田園地帯の灌漑用水ともなって、町をも潤している。
気候の冷涼さだけではなく水の豊かさも、花苗栽培には恵みとなっているだろう。

インドネシアは珍しい蝶の宝庫らしく日本からも愛好家や収集家が多く訪れているようだが、意外にもパッと見では蝶の数は少ない。数でいえば日本のほうがずっと蝶に出会うことが多い。つまり、蝶(の幼虫)によって花が食害されることも少ないということになる。

バトゥの苗木栽培がいつから盛んになったのか調べることはできていないが、高原野菜、果樹、それに苗木と、気候や土地を生かした一次産業がある魅力的な町である。

ブミアジの園芸店 果樹と庭木ほか、前の記事をご参照ください













写真/ジャワ島バトゥ(2012年)

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