夢の姿を見た六小は、早速大きな光を放ち喜びを爆発させ、相変わらずの調子で
夢を迎えました。
「夢ちゃん、夢ちゃん!うぇ~ん、会いたかったよぉ~。」
「何、六小さんたら。一昨年会ったでしょ。」
夢は、『もう、六小さんたら。ほんとに、変わらないなぁ。にぎやかなんだから。ま、
でも、そこが六小さんのいいとこかな。』などと思いながら、にこっと笑って言いました。
「だって・・・・」
六小は口ごもっていましたが、突然
「夢ちゃん、今日はゆっくりお話できるよね。」
と、前はゆっくり話せなかったから今度こそゆっくり話すんだから、という感じで
夢に念を押すように言ってきました。夢は、う~ん、そうねえ、という感じで
「う・ん、たぶん大丈夫。」
と答えました。そして、
「でも、お話する前に少しだけ待っててくれる?ちょっと確認したいことがあるの。」
と言って、校門を入って左側に植わっている樹の所に行きました。六小はそんな
夢を、何だろ、という感じで見ていましたが、気になってしかたないので、おもいきって
夢に訊いてみました。