色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<10.Dec 2014 Wed>

2014-12-10 | 日々徒然なるままに


お寺なども含めて、道徳を学ぶ中で人間性を養っていくというのは、
失われつつある大切な日本の風習だと思います。



国によって宗教観は違いますが、
「バチがあたるからしない」というのは、
これからたくさんのことを学んでゆく子供達には有功であって、
大人になっても、「怒られるからしない」では、
「(悪いことを)する」より良いでしょうが、
「見つからなければ何をしても良い」ということで、
それで良いと思うのは間違いです。

「褒められるからする」というのも、
実は、私も好きですけれども(笑)見返りを求める行為で、
成長するにつれ、
宗教的に言うと「無償の愛」へと進んでいかないといけないのかなと思います。



禅のお話で、
毎日、読経より、朝から晩までお寺のお掃除を心を込めてしている僧侶と、
毎日、朝から晩まで読経して、
周辺の僧侶らが音をたてると修行の邪魔になるといって、
いつもイライラして怒る僧侶がいたそうです。
自分はとてもよく修行し、徳を積んでいるに違いない、
と、
修行をしていないお掃除僧侶を馬鹿にしていたそうです。

住職さんは、そんな2人をよく見ていて、
どちらの生き方が仏の道を歩んでいるかというと、
それは見返りを求めず、掃除に没頭するお掃除僧侶の方だと言ったそうです。



私はこの話が好きです。

ついつい損得で動きがちだし、
日常生活の中だと、だいたい損得で物事を判断することが多いのですが、
「徳を積む」というのは、見返りを求めて何かをする
そういうことではないんですね。

こんなこと常に考える必要はないと思いますが、
日々の生活の中で自然と身に付けていくものなんでしょう。

コメント (2)
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