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ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

阪本順治 カメレオン 藤原竜也 丸山昇一

2008-07-12 19:22:11 | 映画
自分自身が80年代に帰った気分がしました
丸山昇一が暴れまくっていたころにです

冒頭の辻占いとの絡みシーンから
すでに丸山ワールド爆発でした

臭くて、それのどこがいけないって感じの
痛快な台詞

淋しくて痛い、男達、女達がいる劇が
丸山昇一の台詞でさらに強調されます

阪本さんは本を結構そのまま使ったのでは
ないでしょうか

恐ろしいくらいのハードボイルドになりました
村川透でもなく、

阪本映画に新しいエンターテーメントが生まれた気がしました

例えば、トカレフは最高でしたが
それとも違う、痛快なアクションと登場人物の
生きざまが、たまりません

でも、むかしの本なのだとしたら、新しくもなんともなく
しばらく、スクリーンから消えていたヒーローの姿が
阪本演出で帰ってきたってのがやはり本当なんでしょうか...

でも、だから、たまんない!!

TV探偵物語ばりの、マッチの炎
階段滑り台
カーアクション
アホーマンスを思わせる機械身体

IFCサイト 最低なセックスシーン 50

2008-06-09 20:52:18 | 映画
昨年のベストシーンに続いて、IFCがWorst Sex Scenes 50を
選び解説してます。

http://www.ifc.com/film/film-news/2008/06/the-50-worst-sex-scenes.php

最低とされたのは、ベルトリッチでした。んー。

それはそうと、268分のソダバーグの新作、Argentine & Cheが
カンヌのベストアクターを取りました。この映画、長いですよね。

デルトロを早く見たいです。


Kopi Luwak で泣くほど笑う ジャック・ニコルソン Bucket List

2008-05-21 10:21:14 | 映画
Bucket List(邦題 最高の人生の見つけ方)のジャック・ニコルソンは
よかったです

映画そのものは、軽すぎる感はありましたけど

彼とフリーマンの掛け合いはとてもよかった

以下すこしねたばれ

引き込まれるようなセリフ

出会いのシーンで

"You always had those freckles?"

"Nice, freckles"

そしてあの感極まった絶望のシーンで

"You want to play cards?”

"I thought you would never ask.”

それにしても、コピ・ルアックの話は本当らしいです
インドネシアには何度も行ったけど、そんなコピは
飲んだことなかった

飲んでみたいとも思いませんが
どんな香りがするんだろう...


「ビジター」という映画 The Visitor, film by Tom McCarthy

2008-04-18 16:04:19 | 映画
少し前に改装した、WLAのランドマークで
マッカーシー監督のビジターという映画を見ました
邦題はどうなるのかなぁ

これが、久々に涙が止まらない、すごくシンプルに
揺さぶる映画だったです

NYを舞台に初老の大学教授と、イスラム圏の
移民たちが闘う、911後のハードタイム

映画のクライマックスで、
この国は間違っているっ、と初老の教授は叫びます

映画館に車を走らせていたとき、Santa Monica Blvd で前を走ってた
車のステッカーには、世界にPeaceをの文字がありました

2001年には、星条旗を掲げていた車がいっぱいいて
反吐が出そうだったんですが...

そんな、アメリカにも良識があるんだと思っていた
タイミングで

深くシンプルな愛

心に響く音楽

視線

笑い

諦念と詠嘆

日本に紹介されるまで書けませんが
ラストが、とにかく、かっこよかった

ホワイトアウトした後、62才の教授ウォルターがやったこと

涙が熱~く溢れて止まりませんでした

ぼくもシンプルに、ウォルターのように生きていきたいですね
シンプルに

この映画を見た人の感想を聞いてみたいです

参考 URL
http://www.laweekly.com/film+tv/film/the-visitor-the-new-mccarthyism/18672/

ダグ・リーマン Doug Liman Appearred at Vegas

2008-04-15 19:51:12 | 映画
Swingers のダグ・リーマンがベガスで講演をしました

生のリーマンに会えて嬉しいです

彼の目はどこからりったようなところがあり
ショーンペンが演技しているような不思議な人です

彼の自主映画で、猫の視線でねずみに追いかけられる
クリップがあるんですが

これが、Swingers Go Bourne と受け継がれて
今でも、手持ちで追っかける撮りかたが続いている
ことを映像で見せてくれました

最後にはファンからの質問で、自分はdarkな
キャラクターが好きで、それでないと描きたくない
だから、今後もそうなることをわかってもらえるよねって
暖かい言葉が出ていました

Jumperって、お金かけないで作ってもよかった
ような気がしますが、ダグ・リーマンは
大好きな監督なんですよ

ジョイ・ディヴィジョン イアン・カーティス 映画見ました

2008-04-14 19:56:34 | 映画
ようやくシネマライズへ

映画 Controlでイアンカーティスの生き方の
ひとつの解釈を見ました

10代のころ、その内向する歌声に魅了されたんですが

カーティスの家族やガールフレンドや
癲癇もちであることが映像で描かれると
今度は親近感になり迫ってきました

一番の感動は、コントロールとは
She's Lost controlという
一番好きだった曲から、やはり来ていたこと

あのギターのフレーズがたまりません

それとシンガポール航空機内で聞いた
Radioheadのアルバムのギターラインが
JoyDiviに酷似していることも感動だった



ジャンパー Jumper, Why Doug Liman made this....

2008-03-25 12:34:26 | 映画
ダグ・リーマンは言った、

"I don't want this to become a morality tale of how he learns to become a good guy"

それでDavid Riceは銀行を襲い、ロンドンで女の子をナンパして寝た
このプロットは最高でした

んー、でも、この線でだけプロットするには、もう少しだったです
サム・ライミのような、人物の奥底の描写に行くことなく
さらっとアクションに隠されてしまったのが少し残念でした

ストーリーの展開上、勧善懲悪に近いプロットがどうしても優先
されますよね

ダグ・リーマンはスタジオは、やりたいようにやらせてくれると
言っていますが

Swinger が20万ドル、Goが3百万ドルで、Bourneが60百万ドル
予算が膨れ上がると、VFXなどビジュアルが先行してしまうのかもです

ときどきソダバーグのように小さな、でも深~い映画を撮ってほしいものです
Swingerのぞくぞくするよなドラマを忘れられません


クリスティーナ・リッチ、イアン・カーティス

2008-03-10 13:52:10 | 映画
昔を振り返ることが何故か多い最近....

メジャーなハリウッド女優とは違うと思ってたRicciが
Speed Racerのインタビューを受けていた

すっかりスリムになり、とおりいっぺんの、
ハリウッドスターコメントになっていた

そりゃウォシャウスキーの映画だから、現場は楽しかった
かもしれないけど、どんな演技したんだろうか...気になる

そして、今週、80年代の自分を振り返ざるを得ない
イアンカーティスを描く、Controlが封切られる

今だから、歌詞カードなしに聞き取れるようになった
カーティスの詞

20年ぶりくらいにLPに針を落とすと、じわーっと鳥肌が
こんなことを歌っていたのかと、心にしみる

キューバ音楽に触れるずっと以前に俺はUKものばかり
聞いていた



B級映画とは

2008-03-02 21:25:55 | 映画
ほんと久々にリュミエールを読み返しています。

ハリウッドという二十世紀の神話的な地名から絢爛豪華といった
豊かさのイメージしか連想できない人は、アメリカ映画に対する
途方もない誤解に安住し、その現実に視線を向けまいとする
抽象的な精神の持主だといわねばなるまい。

「B級映画」という日本語は、一般的にB's と呼ばれている
B-Picturesの訳語だ。

厳密な意味での「B級映画」は1932年から1947年までの
アメリカ映画にしか存在していない。

蓮實重彦 1987年 リュミエール Vol9

ということで、エドガー G ウルマーのDetourをもいちど
見たいです。10年前にLAで見て、VHSを買っておいたので。

ノー・カントリー No Country for Old Men

2008-02-27 15:43:08 | 映画
試写会で見たので、公開前にねたばれします

観劇後、しばらく、Texasの荒野のまぶしい光が離れませんでした
とても、尾をひく、詠嘆があります

なぜかというと、あきらかに、ひとつのテーマが
崩れ落ちることを、その諦念を押し出している作品だったからです

山中貞夫の人情紙風船のような、無常観ではなく
アメリカの正義、父性のようなものが、
消え去っていくさまが、淡々と描かれています

Roger Deakins はJarheadで、砂漠を描きましたが
サボテンのあるこのメキシコ国境地帯の風景は
あまりにも乾いています


スウィニー・トッド Sweeny Todd, Tim Burton

2008-02-14 15:10:00 | 映画
冒頭から圧倒されました。暗い黒い、まんま全編薄暗いのかぁと
思いきやそうでないシーンもあり、箸休めはできました。

ファンタジーでありながら、コミカルで、なんたってミュージカルで。
バートンが炸裂してます。

ファイトクラブに出てもいる、ヘレナ・ボナム・カーターがまた
バートン的でよいです。好きです。ケイト・ブッシュを思わせる猫型な
キャラですね。

ジェイミー・キャンベル・バウアーは、かつてのヴィスコンティ美少年の
象徴であった、ビヨルン・アンドレセンを髣髴させる異彩をはなってましたし。

♪あああい、ふぃぃぃぃるゆー、じぃょああああんなぁ

とにかく映像としてのルックがよいので、メモをしておきます。

Burtonは、できるかぎりB&Wにすることを望んでいた。
ポーランド系の撮影監督Dariusz Wolskiは数多くのB&Wのホラーを見せられていた。

エディターのChris Lebenzonがベニス映画祭向けに12分のクリップを
作ったとき、同時にAvidでプリグレーディングも行っていた。

ファイナルのグレーディングは、Company 3のStefan Sonnenfeldに
よるもの血の赤やロベット夫人のドレスのフリルなどは強調された。

Mr. Bean's Holiday ローワンの新作

2008-02-12 14:10:39 | 映画
(後半にねたばれあり)

もうすぐ打ち切りだと思い、焦って見て来ました

LAを舞台にした前作に続き、今回は、パリから
カンヌですが

カンヌで大迷惑の副題から、カンヌ映画祭での
どたばたかと思いきや

思いっきりロードムービーでした

抱腹絶倒笑いしたかったんですが

ビーンの危なさが、いわゆるコメディアンの
世界に入り込んできた、計算できるキャラに
なっていて、

ちょっと倫理的というか、ストーリーものの
映画になってしまい、爆発的な笑いが思ったより少なかったです

スパイダーマンでおなじみDafoeの映画監督役は
はまってましたねぇ

なぜフランスかというと、英語をしゃべらなくて
よい分、ギャグが詰め込めるというあたりなのかなぁ

ここからはネタバレですが

パリ北駅のサンドイッチ自販機のギャグ
田舎道で閉じ込められた小屋が動くギャグ
ミニクーパーを眠りながら運転するシーン

なんかは、笑わせていただきました

When the Road Bends ジプシー・キャラバン

2008-01-31 16:18:24 | 映画
制作についてのJasmine Dellalのインタビューより

200時間の撮影素材を編集した

コンサートは通常は16mmフィルムで撮った
Al Maysleの2台とレンタル機材の3台

何故フィルムかというと演奏している人たちに
触れあい、輝いている顔の表情を撮りたかったから

ステージ以外ではビデオを使った
それはステージを降りたときの、ざらざらした世界を
対比されることなり、ふさわしかった

ビデオはNTSCではなくPALだった
それはNTSCより良かったから

カメラマンはAl MayslesとJon Else でコンサートを
ずっと撮ってきた人だった

もうひとりはベルギー人のAlain de Halleux
彼は初めて自分以外が監督する映画を撮影したが、
人々が好きで、美しい照明が好きで、よい眺めや、温かい家族が
いるとカメラを回さないわけにいかなかった。そして
すばらしいショットをいくつか残してくれた

ジョニー・デップ 見るなら ジプシー・キャラバンを "WHEN THE ROAD BENDS"

2008-01-31 00:00:12 | 映画
ジャスミン・デラルのインタビューが何か
商業主義な感じがして、警戒してたうえに

冒頭のオフに聞こえる音楽の入れ方で、
ダサいアメリカ映画だったらぁ...と不安になるも

エスマのライブ映像が全てをふっ飛ばしてくれました

タラフハイドゥークスにファンファーレ・チォカリ-アは
渋谷で見てたから、彼らが絵になるだけで、
映画は盛り上がるという期待はあったけど

※チォカーリアは今年10月来日らしい~

ガトリフでもあるまいし、どう成立するのかなあって気持ちが
あったわけです

しかし、JerezのAntonioの語る真剣な言葉は、ヒターノの
ルーツを思う気持ちが伝わりよかったなぁ

そして、カメラは彼らの住まいに入っていきました
CD聞いて、ライブ見てるだけでは分からない日常でした

ちょっとだけ説教臭く、予定調和でしたが
Juanaのカンテなんて、音源だけでは男声って思ってたし
フラメンコ好きには、AntonioのAlegria見るだけでも価値ありです

伴奏のメガネの子、若きEnrique Melchorみたいな
アルサプアで、太鼓のようなギターよかったー

劇場が満員なのもうなずけました

ジョニー・デップの素顔や、普通のしゃべりも
おまけとしてよかったですね

この日記の最後に、

日本にいる、へたくそなニセモノ・フラメンコ歌手の方々、
一度あなたがたの声とロマやヒターノの歌声を
比べて欲しいです

なんで、わたし達からお金を取って、歌えるのか不思議な
歌い手さんだらけだったりもするから


すごい映画 ヴェルナー・ヘルツォーク Rescue Dawn ねたばれします !

2007-12-13 18:45:21 | 映画
日本でもこのヘルツォークの新作がDVD化されたようです。

これも機内プログラムで見ることができました。

ヘルツォークらしい演出と、なんだこれっていう演出があり
興味深い映画です。

まず、ヘルツォーク好きの方には、ペルーの山奥を彷彿させる
ジャングルでの狂気をここに見ることが出来ました。

ベールは本当に拷問されているようだし、生きている蛇は、
リアルに皮をむいてむしゃぶりつかないといけないし、
ベトコン側の村人は、アメリカ人と呼んで、斧で撲殺しないと
いけないし。

それはキンスキーが本気で剣を振っていたこととかぶって
来ます。本当は、キンスキーが異常(好きですが)なんでなく
ヘルツォークが異常なんですよね。笑

「クライマー」にしたって異常なのはヘルツォークですよ。

ジャングルに、収容所に、川くだり、かなりリアルです。
ベールはこの撮影で20kg痩せたそうで...。すんごい。

ただ、撮影のロケーションは実話ではラオスですが、
タイランドのようです。

それとラストが異常なんですよ。これは皮肉なのかなぁ。

映画館で見たいです。