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ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

Soderbergh ソダバーグ さらば、ベルリン The Good German

2007-10-21 02:51:45 | 映画
どこのブログ覗いても、批評読んでも、ただのエンタテーメント作品とか
文学作品とかの軸で、不満を書いているだけになってて

ちっともソダバーグのやりたかったことの意味が見えてきません

エリンブロコんときに、彼は対談で、五本商業映画を撮ったら
その勢いの中で1本は好きな映画を撮りたいと言ってました

その意味での前作は、Limeyのような作品だったかなぁ

そして今回がそれにあたるんだと思います

ゴダールはいつも、プロデューサがいて、資本からの自由を
獲得しつつ映画が撮れていました。もちろん葛藤しつつも

それをするためにソダバーグは"儲かる"商業映画を
スタジオの中で撮っているのかなと想像します
(それらの商業映画すらも、彼が撮ると好きになっちゃうんだけど)

40年代のFilm Noirすら知らない人(Net上のえせ批評)が
面白くない! とか、何が言いたいの? とか、五つ星で星二つ!
なんていうなってーの

彼はあえて、好きだから、このスタイルを試したんだと思います
自分でカメラ回し、スパイダーTobyも使って

いくかの疑問が出てきました
どなたかわかったら、教えてください

1: ソダバーグは、ユダヤ人なのか(多分そうかも)
名前的には、ユダヤ系ドイツ人起源なのかなぁ

2: ソダバーグの好きなFilm Noir作家は誰だろう
E G UlmarとかNicholas Rayとか...?

3: ソダバーグはカサブランカなんて意識してはいないよ
 これは本当だろうか? ださいもん、それだったら


ガトリフの新作 トランシルヴァニア

2007-08-19 00:46:09 | 映画

今度はロマに挑んだジプシーもの

前作はガトリフの出生をたどるプロットで話より、旅そのものが面白かったんだけど 今回はルーマニアだ !

ならばファンファーレ・チォカリーアばりロマ音楽かと期待したが、プランクトンの記事ではガトリフが調査して、組み上げた音楽と言うので音楽好きの彼ならではだなぁと感心

女の子が主人公で、その手にかかれた、目が意味する執念

これどっかで見たぞ、阪本監督のトカレフの大和武士の交通量調査

トカレフみたいに緊張が、勝手に高まったが....そんな洗練あるわけない

話は実にどたばたの、ロードMOVIEになっていくところが、ガトリフらしいですね、よかったです

かなり笑えるシーンが多くて 

 なおOFFICIAL SITEにはガトリフの母がアンダルシアのロマってあるけど、アンダルシアではロマって言葉はつかわないでしょ....Gitanaのはず

アンダルシアのジプシーは北アフリカから来てるので、祖先は一緒と言ってもロマとヒターノは区別しないと 


阪本順治 魂萌え! シネリーブル

2007-02-10 02:21:10 | 映画
新大久保 ハンヤンでブデチゲを食べて池袋へ

(少しねたばれ)

期待の新作でわくわくだった

原作では西東京とか練馬なのに対して
冒頭は桜の名所の井の頭公園でまず驚くけど
原作を凌いだ、阪本世界になってる

COBAの音楽って贋物っぽくて入れないのが
普通(好きではない)だけど、阪本さんはうまく使ってた
原作はト書きの心理説明が多くて
それを切り替えながら、映画ならではのリズムに変えてる

段段とこれ原作とちゃうわ、とひきこまれる!
はるかに強くて激しい
トカレフや鉄拳並みの

麿が出てくるんだけど「なんでわかったんだ」「それです」
なんでこの設定なんだよ
もうたまらなくすごいプロット

携帯留守録応答ねたも阪本さんらしい

風吹ジュンも良いです
泥酔した電車のシーンは歴史に残るで
しまいにはアクション映画を見たような
爽快感があった

深くてしみわたる感じとともに

##

そのままロサに流れて

武士の一分を見た。笹野さんが見たかったんだ
山田洋次なので、ゆるくても仕方ないんだけど

何がああさせるのか
笹野さんはもっとすごい役者だぞ
木村と絡むからというより、なんでだ山田ぁ

自由にやらせたい
串田和美さんがいればと

もう一度、阪本作品で口直ししたい衝動に

Black Dahlia ブラックダリア

2006-11-12 18:18:47 | 映画
:::ねたばれ少しあり

40年代とはまさにフィルムノワールの時代。
この作品は時代設定どころか、典型的なフィルムノワールだった。

つきものなのが雨とナイトシーンだけど、ナイトシーンに加え、
LAなのに雨が降る、運命の女が登場する、人間の弱さがテーマになってる、
ドイツへの言及があるなど、どっから切ってみても、恣意的なまでに
フィルムノワールにされている。

デパルマ監督なので、行き過ぎの演出がと気がかりだったけど、
主演Josh Hartnettの苦悩は、なかなかよかった。この兄ちゃんは
パールハーバーとかに出てるらしいけど、見てないし...

運命の女役Hilary Swankは、うまいとして、

気になったのは、劇中劇のフィルムに出演している被害者役の
Mia Kirshner。この人の演技のうまさにはうなった。テレビものに
出てるようで、次回作何かわかんないけど、もっと見たい。

特筆はジグモンドの撮影だったかも。LA市警の室内やら、
モーテルのシーンやら、味があるんだもん。