ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

Go Speed Racer ! クリスティーナ・リッチ マッハGO GO GO

2008-07-21 21:42:25 | 映画
女になったというウォシャウスキー兄には特に
思いはないのですが

リッチが出るというので、ずっと待っていた
マッハGO GO GOでした

ケン・ラッセルが撮っているわけでもないのに
異常な様式美な映画でした

恐らく、ウォシャウスキーの先進的3-D CGIへの
造詣と、子供を呼ばなければいけない
スタジオのレーティングの考え方が遊離して
こんな変態映画になったんだと思います

マッハ号がデートで停まったあのハリウッドヒルの
場所はモルホランドDrの設定みたいですね

不思議な近未来のLAを見た思いがしました

誰がなんと言おうとリッチはよいです
スリムになっても、Cuteは変わりない

ときどき大型映画でお金稼がないといけないんだろうと思いつつ
ラストのハリウッドKISSはご愛嬌です

次はもっと大人な演技のできる作品で
見せて欲しいです

それと、マッハGO GO GOの主題歌は名曲なんですね

ブランデーとラム 最近飲んだスピリッツ

2008-07-15 14:31:58 | スペイン
まずは、シェリーブランデー

Gran Duque D Alba

これがシェリーの香りの中にコクのある
やや濃い目の後味のあるブランデーなのでした

シェリーファンにはなんともいえない
ブランデーです

つぎが、フランス領Reunionのラム(ron)です

Riviere Du Mat

フランス領といえばマルティニークのラムが
おなじみなんですが、こいつも、ブランデーを
思わせる、甘さとまろやかさです

正直、ラムだけど、J Ballyみたいに
1人で1本飲んでしまうくらいのラムです



阪本順治 カメレオン 藤原竜也 丸山昇一

2008-07-12 19:22:11 | 映画
自分自身が80年代に帰った気分がしました
丸山昇一が暴れまくっていたころにです

冒頭の辻占いとの絡みシーンから
すでに丸山ワールド爆発でした

臭くて、それのどこがいけないって感じの
痛快な台詞

淋しくて痛い、男達、女達がいる劇が
丸山昇一の台詞でさらに強調されます

阪本さんは本を結構そのまま使ったのでは
ないでしょうか

恐ろしいくらいのハードボイルドになりました
村川透でもなく、

阪本映画に新しいエンターテーメントが生まれた気がしました

例えば、トカレフは最高でしたが
それとも違う、痛快なアクションと登場人物の
生きざまが、たまりません

でも、むかしの本なのだとしたら、新しくもなんともなく
しばらく、スクリーンから消えていたヒーローの姿が
阪本演出で帰ってきたってのがやはり本当なんでしょうか...

でも、だから、たまんない!!

TV探偵物語ばりの、マッチの炎
階段滑り台
カーアクション
アホーマンスを思わせる機械身体

小川洋子 余白の愛

2008-07-03 19:19:55 | Weblog
最近、日本の小説は女性作家のものを読むことが多いのですが

小川洋子を初めて読みました

プロットが強引かと思った冒頭でありながら

これは、もしや阿部公房なのかというシュールさを感じ

会話は村上春樹で

空気は梶井基次郎で

そして展開はカフカに近いと思いました
(一切の予備知識なしに読みました)

David Cronenbergのイースタン・プロミスを見たばかりで
生きる・死ぬということに敏感になっていたこともあり

この小説が主人公を肯定するパワーを持っていたことに
好感をもちました

指と交わるのではなく、肉体自身が交わっていたら
この長さでは終わらなかったとは思いつつも

女性にしか書けない、強さに惹かれました