ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

リミッツ・オブ・コントロール No limits, No control ジャームッシュ

2009-09-28 23:49:35 | 映画
ジム・ジャームッシュの新作映画

予備知識なしに見ました

Borisというグループのディストーションの効いたギターサウンドのBGMのみで

サイレント映画のような演出が最後まで続きます

ストーリーはあるといえばあるのですが

ほとんどリアリズムではなく、夢の中の出来事のよう

舞台はマドリッド、セビージャ、アルメリアと
アンダルシアの砂漠地帯へ入っていきます

ジャームッシュ独特の趣向と映画好きぶりが
反映した登場人物です

Guitar に Blonde に Molecule
このMoleculeが工藤夕貴
工藤夕貴の演技はよかったです
あの目が魅力的でした

人には薦めないけど個人的には
ぞくぞく来る映画的な映画でした

アルメリアの駅が西部劇みたいで変でした
Dona Maria Ocanaという駅

そしてセビージャのシーンでは
La Trucoがフラメンコを踊ります
太った人なんだけど、ものすごくしなやかなバイレです
あれはソレアかなぁ

あとエンドにはリナーレスだと思う
唄がかぶります

アキ・カウリスマキの引用もあったり

スペイン映画 カミーノ Javier Fesser 

2009-09-21 22:50:35 | 映画
普通だと、駄目だった映画は黙殺するのだけど

この映画を正当に批評する人がほとんど見受けられないので
自分のために書いておきたいと思います

フェッセル監督の前作は見ていません
Opus Deiという非常に特殊なキリスト教宗派については
後の知識で知りました (不勉強でした)

冒頭から、非常に鈍感な人が作っているのではと思うほど
誇張された演出で表情をアップで撮っていくことを繰り返す
作品です

中世の風刺画のような誇張です

音楽はディズニーのシンデレラを模したからではないでしょう
鳴りっぱなしです

撮影監督のせいだけにはできないし
音楽をつけた人のせいにだけはできない責任が
監督にはあったと思います

わたしがプロの作り手だと認めるギリギリの線を
逸脱している、鈍感さがこの人(Fesser)にはあると思いました

また、解せないのは、このプロットです

純粋な少年少女の初恋のかけひきが
何故特異な精神性を重んじるOpus Deiの価値観と
相対するように演出されなければいけないのか

プロデューサーがそもそもなんでこういう発想なんでしょうか

ラス・カサスの簡潔な報告 その2

2009-09-06 00:15:32 | スペイン
ペルーの王国に攻め込んだフランシスコ・ピサーロについて

1531年、インディオを大量に殺戮され、土地を荒廃させられたため
インカ帝国皇帝アタバリバがスペイン人の陣営に着いた。

「スペイン人とか申す者はどこにいるのだ。ここへ出で来られよ。
其方たちは余の部下を殺し、村々を荒らし、富を略奪した。
其方たちがその償いをするまでは、余は一歩たりもここを
動くまい」と言った。

まともな武器を持たないインディオたちは、たちまち
殺されて、皇帝はすぐさま、捕虜となった。

皇帝は400万カステリャーノ(1カステリャーノは4.5g)の
金を渡すと約束し、実際には1200万カステリャーノを差し出した。

スペイン人は皇帝を釈放せず、結局は火あぶりにされてしまった。

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ゴンサーロ デ ヒメネス デ ケサーダの残忍
コロンビアの奥地のコタと呼ばれる村の話

スペイン人は多くの村人を捕らえたのち、
15から20人くらいの領主に犬をけしかけて彼らを
八つ裂きにした。

この男は大勢の男女の両手を切断し、それを縄に
括って棒いっぱいにぶらさげた。それはほかの
インディオたちに彼の仕打ちを見せ付けるためだった。
棒には70組の手がぶら下げられていた。そのほかに
大勢の女や子供の鼻をそぎおとした