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不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Sorelle d'Italia

2009-11-11 13:00:01 | 日記・エッセイ・コラム
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YouTube: Spot Calzedonia 2009 - Sorelle d'Italia (45")

イタリア国内でも賛否両論のCMスポットですが、
個人的に私は好き。

イタリアの国歌をちょっと変えて
その歌詞に合わせたイメージを繋げているので、
結構面白いなぁと思っていたりするんだけど。

毎日流し聴きしているテレビの朝のニュースの
間に流れているので、
流れてくるとつい一緒に口ずさんでますが。
ワールドカップやオリンピック、F1などの機会に聴く
イタリア国歌の強さや激しさはないけど
すごくあったかくて
こっちの唄い方のほうがしっくりくるんだけどなぁ。

Mamelliの国歌の歌詞はこちら

日本で国歌をこういう扱いしたら
すごく問題になりそうですけどね。

Riapertura del Museo Martelli

2009-11-10 13:00:15 | アート・文化

フィレンツェのドゥオーモからもほど近く、
サン・ロレンツォ教会の裏手に当たる場所に
Martelli(マルテッリ家)の邸宅が残っています。

1520年代からMartelli(マルテッリ家)の所有で
代々一族が暮らし続けてきた宮殿は
1600-1800年代の様式で現在まで保存されています。
他の貴族・商人と同じように1900年代の不景気の影響をうけ
その財産の一部を切り崩して食いつないできましたが、
1986年最後の相続者であったFrancesca Martelli
(フランチェスカ・マルテッリ)が亡くなり
彼女の遺言で一族の所有する不動産と芸術作品などは
いったんフィレンツェ司教区に委譲され、
さらにフィレンツェ美術館監督局の手に渡りました。
美術監督局の指揮の下、長く修復と保存作業が続けられ
美術館として生まれ変わりましたが、
これまで何度も延期されてきた一般公開が
10月22日にようやく実現。

1400年代にはメディチ家との繋がりも強く、
一族は銀行家として商人として、
そして政治家としても活躍し
特にNiccolo Martelli(ニコロ・マルテッリ)は
フィレンツェ・ルネッサンスの重要なパトロンの一人として、
Donatello(ドナテッロ)を厚遇したことでも知られています。
現在バルジェッロ美術館に所蔵されている
Stemma di Martelli(マルテッリ家の紋章)はドナテッロの作品です。
またサン・ロレンツォ教会にある
マルテッリ家の石棺もドナテッロ作だといわれています。

ドナテッロの作品以外にも数多くの芸術作品を所有し
中にはPiero di Cosimo(ピエロ・ディ・コジモ)、
Luca Girdano(ルカ・ジョルダーノ)、
Domenico Beccafumi(ドメニコ・ベッカフーミ)、
Salvator Rosa(サルヴァトール・ローザ)などの作品も含まれます。
最後の相続者から
教会、そしてイタリア国家へと所有権が移る間に
行く先不明となった作品もまだ十数点あるようで、
現在も国家重要文化財特別警備隊による
捜索が続けられています。

フィレンツェ内の国立美術館の一つとして
通常公開が始まりましたが、
現時点では週2日の公開で
いずれも完全予約制でガイドつきの見学となっています。

美術館として生まれ変わった個人邸宅。
華やかな時代に思いを馳せながら、
文化の重要性と人類の栄枯盛衰を
肌で感じることができる貴重な場所としてお勧めです。

Museo Martelli
住所: Via Zannetti 8 Firenze
開館日: 毎週木曜日、土曜日
開館時間: ガイドつき見学完全予約制
       木曜日 14:00,15:30,17:00
       土曜日 9:00,10:30,12:00
入場料: 無料、ただし完全予約制で予約料は3,00ユーロ
詳細インフォメーション


La passeggiata nella mattinata

2009-11-05 21:07:38 | Mobile Posted

La passeggiata nella mattinata
美味しい朝ご飯。

La passeggiata nella mattinata
雨上がりのサンタクローチェ教会。
La passeggiata nella mattinata
秋色のフィレンツェ。


朝早起きして
とあるミッションのために
フィレンツェの南の果てまで行ってきました。

予定通りに自宅を出たのですが、
出た瞬間に目に入ってきたのは
バス通りに連なる車両の列。

嫌な予感…。

どうやら事故らしいのだけど、
私の行く方向ではないので大丈夫かなと、
あまり深く考えずに駅まで出て
状況はあまり楽観できないことに気づきました。
逆方向に向かうバスも
結局交差点を塞がれて両方向ブロック。
駅からはタクシーさえ出られない状況。

バスもタクシーも駄目となると、
移動手段なし。 ピンチ!

まぁ仕方ないので、バスが動くのを待つことに。
15分遅れでバスに乗り込み
なんとか約束の時間にも間に合ってミッション完了。

その流れで朝のお散歩&観光。

朝のフィレンツェはやっぱりきれいだねぇ。


Che fatica per aver le buone

2009-11-04 19:58:47 | 日記・エッセイ・コラム

秋の味覚といえば、
日本にいるときはもっぱら「さつまいも」だったのですが
イタリアには偽さつまいもはあっても
大味で、日本のそれとは違うので
秋の味覚といえば「栗」。

八百屋やスーパーで栗が並び始めたら
すぐに買って栗ご飯にするのが恒例。
で、そのあとは焼き栗かマロングラッセ。
だって、生栗買ってくると剥くのが大変で
手のひら痛くなるのでそうそう家で栗ご飯ばかり炊けない…。

先日友人宅に遊びに行く途中
ドゥオーモの歩行者天国化を満喫してからの道のりで
通り道だったので久々にRobiglioに寄り、
そこのショーウィンドーにあった
マロングラッセを買ってみることに。

結果的には正しかったのです。
甘さ控えめで、リキュールもほとんど使ってなくて
栗の甘さがたっぷり。
食べ応えのある大きさで満足。

買うまでに20分かかったのも忘れるほどおいしかった。

ショーウィンドーに並んでいたので
料金も確認して店内に入り
おじさんバールマンに
「マロングラッセがほしいんだけど、100グラムでどれくらい?」
と尋ねたら
「え、わからない」という答え。
自分の質問の仕方が悪かったのかと思って
「100グラム6,00ユーロって書いてあったんだけど」
「じゃぁ、100グラム6,00ユーロだよ」
そんな見ればわかることなら質問しないよ。
人の話は最後まで聞いてくれ、まだ続きがあるのだ。
「料金は見ればわかったんだけど、
100グラムで何粒になるのか知りたいの」
「あぁ。それは俺にはわからないな」
どっちにしてもそういう答えか…。
「とにかく100グラムは絶対に買うので計ってみて」
とお願いしたら
おもむろにショーウィンドーに向かって行って
一粒つかんできたおじさんバールマン。
え、ショーウィンドーにあるやつ買うのか?
とちょっとうろたえたけど
まぁ、埃入らないように閉めてあるし、いいか。
「一粒20グラムだから100グラムだと5個だね」
「ありがとう、じゃぁ100グラムください」

手のひらに5粒のマロングラッセをのせて
おじさんバールマンが
「トレーに入れる?」と聞くので
このおじさんに頼むとさらに時間がかかりそうだと思い
「袋に入れてくれればいいよ」と答えると
「紙の袋、ビニールの袋?」と選択を迫られました。
おじさんバールマンの前にはビニールの袋が並んでいて
紙の袋は見当たらず。
紙袋に入れてほしかったんだけど
それを探しにマロングラッセ乗せたまま
店の中を放浪される予感がしたので
「ビニール袋で」とお願いしてみた。

何とまぁでかい手で小さい袋に
一生懸命入れようとしてくれるので
時間がかかること…。
Robiglio_02
たった5粒のマロングラッセ買うのに
20分近くかかりましたが、
めでたく購入となったのでした。

おいしかったので今年はお世話になる予定。
次はもっと早く買えるといいな。

Robiglio_01
私が買った5粒の欠けたショーウィンドー。