不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

San Lorenzo unita alle Cappelle Medicee

2005-09-23 16:25:33 | アート・文化
メディチ家の菩提寺としても有名なサン・ロレンツォ教会と
メディチ家の豪勢な君主たちを祀ったメディチ家礼拝堂。
そちらもメディチ家縁なのに、実はちょっと仲が悪い。
双方管轄も違ければ、
もちろん入場料も共通チケットでも何でもない。

サン・ロレンツォ教会には
左手奥にブルネッレスキの設計による「旧聖具室」があり、
そして、反対側の右手奥には
もともとは教会付属の建物「新聖具室」として建設された
ミケランジェロの手による「メディチ家礼拝堂」があります。

教会と、この「新聖具室」を隔てている扉は
何の変哲もない木製の扉。
なのにこの扉は60年にも亘って閉ざされたまま。

この扉が2005年9月22日の夜、久々に一般公開され
そこを通過して教会から新聖具室にアクセスできました。

フィレンツェのボランティア・ガイドグループ
Ars et Fidesのアニバーサリーということで
この機会に彼らによる無料ガイド付きで開館。
20:00からのこのイベントに、予想を上回る人出。
観光客も、外国人留学生も多かったけれど
滅多にないチャンスを耳にしたフィレンツェ市民もたくさん。
教会入り口の正面ファサード裏にある
ミケランジェロによる「祝福の開廊」の下はすごい混雑。
s_lorenzo_22092005

昨今ではフィレンツェの教会のほとんどが有料になってしまい
フィレンツェ市民の足が遠のいているのは事実。
こうした無料開放のチャンスがもっと増えるといいのに。

同じくArs et Fidesによる無料ガイドは
9月30日にサンタ・クローチェ教会
10月6日にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会
10月14日にドゥオーモの予定。

しばらくぶりに足を踏み入れたサン・ロレンツォ教会。
久しぶりに、もう一度きちんと見ておきたいなと思いました。
近々、ちゃんと入場料払って一日どっぷり勉強に行こう!

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Scomodita

2005-09-21 23:59:49 | 日記・エッセイ・コラム
不都合この上ないこと。
右手の指が使えないこと。

先日取引先の方からお土産でいただいた
「佃煮」を食べようと思って
どうしてだか知りませんが、
右手の人差し指を切りました。
それも指先の爪の生え際。

指の腹を切るのなら、しょっちゅうあることで
痛みも想像がつくのですが、
普段触れることのない爪の生え際。
切ってみたら相当痛かったです。

でとりあえず絆創膏を貼ったのですが、
これでPCのタッチパネルを触っても反応なし。
キーボードも打ちにくいし。

不都合この上ないのです…。

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Posta Celere Internazionale

2005-09-21 23:36:00 | うんちく・小ネタ
「あてにならないイタリア郵便局」というのは定説です。
が、支店によっては
親身になってやってくれるところもあるわけで。


仕事で帽子のサンプルを日本に送ることになり
今回はできるだけ費用を抑えるつもりで
郵便局を利用することに。

ビジネスではずっとFedexかDHLを使っていたのですが
最近個人的には郵便局の「国際書留便」で
日本の実家や友人に荷物を送るようにしています。
なぜかといえば、これが一番安価で確実だから。
確認番号が付いているので、最悪の場合は追跡も可能。

普通の航空便で送ると安いけれど、
追跡調査ができず、紛失の恐れもあるので
手紙ならばいざ知らず
「モノ」を送るときにはあまり利用したくない。
一刻を争う場合には(爆)
国際エクスプレスメール(EMS)を利用していましたが
実は先日の郵政法改正で
「日本向け国際エクスプレスメール」は
2005年9月19日より廃止されたのです。

なので、早く確実に届けるためには
国際書留便(Raccomandata Internazionale)か
国際小包便(Posta Celere Internazionale)を
利用せざるをえません。


我が家から一番近いのは中央駅付属の郵便局支店ですが
そこはこの上なく愛想が悪いうえに、要領の悪い人ばかり。
お客さんも外国人が多いので
何かと問題が発生して時間がかかったりします。

なので、最近ではちょっと遠いけれど
もう一軒の支店のほうへ。
こちらは2年前までうちの目と鼻の先にあったので
局員の大半が私を知っていることもあって何かと親切。
仕事の遅いのも要領が悪いのも
親切さと丁寧な対応で帳消しにできる。
しかし、法改正後、色々変更があって間もないため、
こちらの郵便局員も混乱中。
荷物一つ送るのに、局挙げて大騒ぎです。

大騒ぎの挙句、結局今回の帽子サンプルも
色々料金比較をしてくれて
(駅前では絶対そんな親切なことしてくれない)
最終的に国際小包便で送ることに。

国際書留便で送ることができるのは
2キロ以内で、
郵便局指定のボックス(中サイズ)を超えない大きさのもの。
帽子サンプルは帽子5つで重さはトータル500グラムでしたが
何しろ嵩張ったのでボックス(大サイズ)でないと入りきらず
そのため書留便許容範囲外となってしまったのです。
書留便なら16,70ユーロで送れたのにね。

国際小包便では面倒なことに
たとえサンプルでも通関用の書類を添付しなくてはならず
この書類にまた手間を取られましたが、
最終的に67,40ユーロで送りました。
まぁ、Fedexよりは安いかな。
これなら追跡調査もできるし安心。

マニュアル見なくても、てきぱきできるように
局員の教育を徹底してくれるともっとありがたいけどねぇ。

イタリア郵便局


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Folon dona l'Autoritratto

2005-09-20 06:13:00 | アート・文化
Jean Michel Folon(ジャン・ミッシェル・フォロン)。
この夏フィレンツェの
Forte Belvedere(フォルテ・ベルヴェデーレ)の高台で
盛大に展示されて大好評だった彼の展覧会。

もともとフィレンツェとの繋がりがあった彼ですが
今回の展覧会を機に、より一層その関係が深まったよう。
その証拠にというか、
ヴァザーリの回廊(Corridoio Vasariano)の肖像画コレクションに
フォロン自ら自画像(1985年の作品)の寄贈を申し出て受理され
先日(9月17日)記念式典が行われました。

ヴァザーリの回廊の肖像画コレクションって
地道に、でも着実にコレクション数を増やしているのですよ。
いつぞやの取材の際に担当係員に尋ねたとき
「日本人作家の自画像も受付中」
とか言ってたのを思い出しました。
審査さえ通過すれば、
そして飽くまで「寄贈」という形であれば
日本人作家の肖像画もあの回廊に飾ってもらえるのですよ。
人目に滅多に触れませんけど。

フィレンツェ市も、美術監督局も予算はないので
近年はずっと、作家からの寄贈しか受け付けていないそうです。
そう思うと、
パトロンであったメディチ家の財力って相当なものですな。
改めて、感心。

しかし、今後どんどん寄贈者が増えたら
回廊の壁は埋め尽くされてしまいますが、
そうしたらどうするのだろう…。
杞憂?


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Avocado in crescita

2005-09-19 18:24:03 | 日記・エッセイ・コラム
夏は終わったのでしょうか。
肌寒い日が続くフィレンツェ。
夏物の衣替えをする前にセーターが必要になってきた!

これからただ寒くなるだけかと思うと寂しい。

そんな中で、我が家でなんとなく夏の香りを残している一角。

avocado_092005
うちのヴォカちゃんはゆっくりじっくり大きくなっています。
チッチーノと比べても引けをとらない!
一個の種から結局二本芽が出てきて
二本目に出てきた芽のほうが現在優勢。
葉っぱも15センチほどのものが何枚も付いて元気いっぱい。

そして、二代目ヴォカちゃんということで
まだ水耕栽培中のちびっ子も
ちょろりと芽が出てきたところ。

しかし、これから寒くなるばかりで、
成長は止まっちゃうのかなぁ…。


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