不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Folon dona l'Autoritratto

2005-09-20 06:13:00 | アート・文化
Jean Michel Folon(ジャン・ミッシェル・フォロン)。
この夏フィレンツェの
Forte Belvedere(フォルテ・ベルヴェデーレ)の高台で
盛大に展示されて大好評だった彼の展覧会。

もともとフィレンツェとの繋がりがあった彼ですが
今回の展覧会を機に、より一層その関係が深まったよう。
その証拠にというか、
ヴァザーリの回廊(Corridoio Vasariano)の肖像画コレクションに
フォロン自ら自画像(1985年の作品)の寄贈を申し出て受理され
先日(9月17日)記念式典が行われました。

ヴァザーリの回廊の肖像画コレクションって
地道に、でも着実にコレクション数を増やしているのですよ。
いつぞやの取材の際に担当係員に尋ねたとき
「日本人作家の自画像も受付中」
とか言ってたのを思い出しました。
審査さえ通過すれば、
そして飽くまで「寄贈」という形であれば
日本人作家の肖像画もあの回廊に飾ってもらえるのですよ。
人目に滅多に触れませんけど。

フィレンツェ市も、美術監督局も予算はないので
近年はずっと、作家からの寄贈しか受け付けていないそうです。
そう思うと、
パトロンであったメディチ家の財力って相当なものですな。
改めて、感心。

しかし、今後どんどん寄贈者が増えたら
回廊の壁は埋め尽くされてしまいますが、
そうしたらどうするのだろう…。
杞憂?


foto12



logo_albero4
ドメイン取得後改装中



banner_01