ツレヅレグサ

雑記と愚痴と、時々小説

腹痛です・・・

2006-06-16 16:43:46 | グチ
今日は腹痛です。
なぜかはわからんが2時限目の終わりからおかしくなった。
マジで死にかけた。イタイイタイイタイ!
まあ今は収まってるけどね。
あと睡眠不足でちょっと頭も痛いが気にしない。

・・・と前置きはこのくらいにして。
本題に入らせてもらいます。
やっと第五話公開。これで三部作の中間まで書いたわけですが。
まあ考えてみれば二ヶ月程度でここまで書くのってある意味無謀だった。
何しろこっちは素人だから、プロみたいに数日で数話書けるわけじゃないし。
それにしても、結構書き進められたのはおそらく見てくれる人たちのおかげだと思う。
これから15話+αも書かなきゃいけないのですが、応援してください。

実を言うと+αの件についてはもう考え始めてます。
ストーリー的には本編終了後数ヶ月経過の時点から始まる予定。
もうこっちのほうはオリジナルキャラたくさん(?)出すんでよろしく。
その前に本編を書かなあかんわけですが。
まあそっちは大体の筋を決めたので問題ないと思います。
というわけで今後も「akkiyの小説広場」ともどもよろしくということで。

ではでは。


・・・あの、よかったら押してください。
日記@BlogRanking


Red Sparrow(5)

2006-06-16 16:31:05 | 小説
Red Sparrow -AKASUZUME-

第五話 『運命の出会い』

 さまざまな人が行きかう街の中心、そこのあるネットカフェにドネットはいた。
というのも、彼はaaaにある用事を頼まれていたのだ。
「・・・って何で僕が仮想サーバーにアクセスしなきゃいけないんだ」
ブツブツつぶやきながらもサーバーにアクセスし、レモン屋の送ってきた情報を端末に落としていった。
仮想サーバーは簡単に言えば仮想空間上にパソコンを存在させたものだ。実際には形というものはなく、
ネットワークを使用して普通にデータのやり取りをすることができる。しかも、構築には金がかからない。
そのため、表の世界でも裏の世界でも使用されている情報端末だ。
話を戻すと、ドネットは一通り携帯端末に情報を落とし、注文したコーヒーを飲み干した。
続けてモーニングセットをたいらげながら「ニュースウェブ」にアクセスし、事件についての報道内容を確認した。
どこのサイトでも連続殺人の話題で持ちきりになっている。マスコミはいろんな意味で「祭り好き」なので困る。
ニュースを確認している間にウェイトレスが皿を片づけていった。
ドネットはコーヒーをおかわりし、また確認を続けた。
 確認と情報のダウンロードが完全に終わったのは昼前だった。とりあえず紅さんの家に戻るか、
とドネットは考えつつ外に出た。おそらくいつもだろう、乾ききったダークスーツの一団が通りを歩いている。
しばらく歩いていると、前の方にたくさんの野次馬が集まっていた。
その中心に若い女性と、数人のゴロツキ(ドネットから見て弱そうな)が対峙していた。
「すいません、何かあったんですか?」
ドネットはそばにいた男に声をかけた。男は落ち着きのない声で説明した。
「ゴロツキがこの辺りでタムロしてたらあのネーちゃんがぶつかって、それで喧嘩になってるんだ」
その話が終わらないうちに、ゴロツキが女性に怒鳴った。
「人にぶつかっといて、俺に謝らないっていうのか?あん?」
「あなたみたいな人に謝る気はないわ」
女性はまったくうろたえず、冷静な口調でそう言った。当然のごとくゴロツキが切れた。
「んだとコラァ!?」
「やっちまえ!!」
ゴロツキの一人が女性に殴りかかった。しかし彼女はそれを片手で受け止めると、そのバカを路上にねじ伏せた。
「うがああ!?」
腕を締め付けられ、そいつが悲鳴を上げた。そこへ残りが一気に向かってきた。しかも手にはバットが握られている。
さすがにやばい!ドネットは次の瞬間には飛び出していた。一人をその勢いでとび蹴りし、一撃で気絶させた。
そしてもう一人の攻撃をかわしつつ顔面に右ストレートを入れた。わずか数秒でゴロツキ達は完全にのびていた。
「ふう、怪我はないみたいだな」
「・・・」
野次馬たちがいきなり静まり返った。まあ当然だろう。殴りかかったゴロツキを普通に殴り倒したのだから。
ドネットは女性の方を見た。彼女の足元に片腕が完全に脱臼して気絶したゴロツキが転がっていた。
「怪我は・・・まあもちろんないか」
彼はそれを見つつ苦笑した。野次馬が何事もなかったかのように散っていく。
ドネットも行こうとしたが、不意に腕をつかまれて後ろを振り向いた。そこには彼女の無表情な顔があった。

 その頃、俺はというと、第五の現場にいた。今度はマンションの地下駐車場だった。
乾いてまだ少ししか経っていないらしい、おびただしい血の跡が残っていた。
「また現場に証拠はない、と」
「ええ、まだすべてを詳しく調べたわけではありませんが。おそらく同一犯でしょう」
「また特殊な武器での犯行・・・。まったく奴らは何を考えているんだろうな?」
「それは犯人にきく以外わかりませんよ。もっとも、その犯人自体が何者なのかわかっていないんですが」
俺と鑑識隊長が話をしている間にも、鑑識たちは必死に指紋や髪の毛などの証拠を探していた。
「ところで」
と俺は話を変えた。
「これまでに五人も上の人間が殺されて、代わりは誰がやってるんだ?」
「そこまでは情報が入ってきませんね。おそらく彼らの補佐がそのまま代わりにやっているはずです」
「補佐か・・・。これ以上死人が出たらこっちとしても困るぜ」
「まったくその通りですね。上の命令を聞いている側としては、人がコロコロ代わると厄介ですよ」
「確かにな・・・」
俺はそう言いながら昔の事を思い出した。以前軍に在籍していた俺も、そんなことを考えた時期があった。
とそのとき、鑑識の一人が駆け寄ってきた。
「隊長!被害者の拳銃に数初発砲した形跡がありました!」
「うむ、わかった」
「じゃあ俺はまだ調べるところがあるからこの辺でお暇させてもらうぜ」
鑑識隊長とその鑑識は俺に敬礼した。俺も軽く敬礼を返し、現場を後にした。

 話をドネットに戻す。ドネットはなぜかレストランで食事をしていた。
「あのう、本当にいいんですか?」
ドネットはステーキを食べつつ遠慮して言った。彼女はかすかに微笑み、別にいいんです、と答えた。
「助けていただいたんです。そのぐらい当然ですよ」
「はぁ・・・」
いや、本当にいいのか?別に無理しなくてもいいのに。ドネットはそう思いながら食べた。
しばらくお互いに何かを考えながら黙っていた。
「ところで」
とドネットは彼女に話しかけた。
「君もだいぶ強そうだったけど、どこかで武術を習ったとか?」
「ええ、まあそんな感じです」
「ふーん・・・」
だめだ、ぜんぜん話がつながらない。彼がそう思ったとき、彼女が話を始めた。
「数年前に戦争があったことは知ってますよね?」
「ええ、知ってますけど」
「あの時、私は大切な家族を失ったんです。父は戦死して、母と弟は市街戦で死にました」
「そうだったんですか・・・」
ドネットはそれを聞いて、何かやるせない気持ちになった。
「それから私はずっと一人きりで戦っていたんです。戦わなければ生きられなかった・・・。
 でも、あるとき親切な兵隊さんに助けられて、それから大事にされたんです」
「親切な兵隊さんか・・・。たまにいますよね」
「ええ。間は省きますけど・・・、その人のおかげで私はこれまで生きてこれたんです。
 その人には今でも感謝しています」
「その人ってまだ軍にいるの?」
ドネットがきくと、彼女は首を横に振った。
「いえ、今は軍を辞めて会社を経営してるみたいです」

 紅は刀を打っていた。真っ赤に焼けた鉄をハンマーで叩き、形にしていく。
物を造ること。それは無から有を造り出すこと。炎が彼の顔を赤く照らす。
彼は鉄を継ぎ足し、再び打ち出す。やがて刀らしい形が徐々に現れていく。
果たして刀となるか。それとも鉄屑となるか。彼は気を張り詰め、刀を打ち続けた。

 ドネットと女性は食事を終え、レストランから出た。
「じゃあ、僕はこれからやることがあるので」
彼が言うと、彼女は少し残念そうに答えた。
「そうですか・・・」
「あ、そうだ。名前を一応教えとくね。僕はドネットって名前だから」
「ドネット・・・。私はソフィリアって言うの」
「ソフィリアかー・・・、いい名前だね」
ドネットはじゃあまた、と言って彼女と別れた。普通なら会うことはないのに。
しばらく歩きながら、彼はふと思った。あれ、彼女の顔、以前どっかで見たような・・・。
まあ気のせいか。彼はそう思って紅の家へと向かった。
 一方彼女の方は、すぐに仮面の男と落ち合った。
「休暇は楽しんだか?」
「はい」
彼女は静かに答えた。男は彼女に言った。
「奴らを誘い出す。今度こそあの二人と紅の息の根を止める」
「了解」
互いがうなずいた次の瞬間には、その二人の姿はそこになかった。

 ドネットが歩いていると、後ろから声がした。
「おーいドネットー」
彼が振り返ると、そこには俺がいた。俺はすぐにドネットに追いつくと、預けていた携帯端末を返してもらった。
「で、現場の方はどうでした?」
「相変わらず証拠はなしだ。ただし」
「ただし?」
ドネットが聞き返す。俺は被害者が拳銃を発砲したことを伝えた。
「しかも銃弾は現場に残っていなかった。おそらくヤツらに命中している」
「じゃあわずかでもデータ片が残っていれば、犯人が特定できるってわけですね」
「そういうことだ。ただ、あいつらの傷はすぐにふさがる。だから残っているかどうかはわからないが」
とそのとき、俺の携帯端末が着信を告げた。メールだった。文面は、簡潔に要点のみ書かれていた。
「本日22:00、みなとターミナルビルにて待つ。 死の仮面」
まさかこいつらが呼び出してくるとは。俺がそう思っていると、ドネットが端末を覗き込んだ。
彼の顔は当然のごとく真剣な顔に戻った。
「これって僕たちをおびき出すつもりですよね?どうします?」
「勝てる見込みはあると思うか?」
「あると思いますが・・・、多くはないと思います」
誰が考えてもそう思うだろう。だが、俺たちはそんな悠長な事を言っているわけにはいかない。
「いや、俺たちが死ぬか、ヤツらをとっ捕まえるかのどちらかだ。武器を用意しとけ」
さてと。俺は歩きながら考えた。どういう戦法でいこうか。やつらはある意味不死身だが、
修復に時間がかかるようなダメージを負えば、ヤツらの戦闘能力は一時的に下がる。
それを利用できれば、俺たちは確実に勝てるだろう。だが、破壊力重視の武器では奴らの速さに対応できない。
整形火薬弾でも使うか?しかし万が一外せば、被害は甚大なものになる。
仕方ない。対装甲弾を使うか。本来は軽装甲車両を蜂の巣にするときの弾だが、ヤツらにはこれを使うしかないか。
 ドネットはまた別の事で悩んでいるようだが、俺がとやかく言うことではない。
俺たちはそれぞれ悩みを抱えたまま紅の家に向かった。

 次回予告
ついに「死の仮面」との戦闘再開。
そしてついに明かされる仮面の素顔。
俺の刀は何を切り裂く・・・。
次回『仮面の下の姿』
これもまた運命か・・・。

作者の(勝手な)つぶやき
はい、第五話執筆終了しました!次回からは後半です。
というわけで今回は次回予告の文章について。
NCアナザーの時はガンダムを参考に書きましたが、
今回はBROOD+を参考に書いています。
(いくらガンダムの次にBROOD+やってるからってそこまでやるのかとは言うな)
実は本編よりも次回予告の方が文章に悩んでいたりします。
何しろ数百字で次回をまとめるようなものだからね。(あっそ。
まあ、何はともあれ小説というのは書くのが大変なんですよ。ただの次回予告にしても。
その辺りを頭のどっかにおいてくれれば幸いですね。

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