たこさんの秋吉台日記

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5月21日 ヤマサギソウ・ハシナガヤマサギソウ

2006年05月21日 | Weblog

ヤマサギソウ〈山鷺草〉(ラン科 ツレサギソウ属) 花期は5~6月。
日当たりのよい草地に生える多年草。茎は高さ20~40cm、やや稜がある。
葉は最下の1個が大きく、狭長楕円形で、長さ5~10cm。鱗片葉は2~5個。
黄緑色の花を10個ほど穂状につける。
距は、長さ12~20mm(日本の野生植物)、
 距は、長さ12~14mm(原色日本植物図鑑)

昨年5月、ハシナガヤマサギソウに似ていて距が短い花を多数株見つけ、
自分なりに図鑑で検索した結果、「ヤマサギソウ」としました。
今日、植物写真家の永田芳男さんに見ていただいたら、
「典型的なヤマサギソウです」と、言われました。


【永田さんが「典型的な」と言われたヤマサギソウ】

06年5月21日 撮影
【上の画像を拡大しました】


06年5月21日 撮影
「苞は披針形。背萼片は広卵形。側萼片は披針形、背萼片より長い。
側花弁は広卵形、背萼片より少し長い。唇弁は舌状でやや肉質。
距は後方に曲がり、長さ12~20mm(12~14mm)。

【これもヤマサギソウ】

06年5月21日 撮影
【上の画像を拡大しました】

06年5月21日 撮影

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ハシナガヤマサギソウ〈嘴長山鷺草〉(ラン科 ツレサギソウ属) 
                                 花期は5~6月。
 日当たりのよい草地に生える高さ20~30㎝の多年草。
ヤマサギソウに似ているが、距の長さが20㎜以上(日本の野生植物)。
距の長さが17~20㎜(原色日本植物図鑑)。

【ハシナガヤマサギソウ】

06年5月21日 撮影
こちらが、長年見慣れている秋吉台に多いハシナガヤマサギソウ。

【上の画像を拡大しました】

06年5月21日 撮影
「種内変異に富み、多くの変種が報告されている。
基本種ハシナガヤマサギソウは、距の長さが20mm以上」(日本の野生植物)

今日、8:30~18:00、植物写真家の永田芳男さんに同行しました。
秋吉台での永田さんの一番の目的は、ホザキザクラの撮影でしたが、
秋吉台のホザキザクラが、土の崩落で数が減っている上に、開花が遅れ、
念のためあらかじめ見ておいた、秋吉台以外の秋芳町の2カ所で撮影。
あとは、私が問題提起しておいたコバノミミナグサ・ヤマサギソウのほか、
車で移動しながら、10時間近く、次々と見ていただくことができました。

永田さんのお話では、「一番の収穫がアカネスゲで、次がフナバラソウ」。
「タカサゴソウが、こんなにかたまって生えているのは珍しい。ツチグリも」。
「秋芳町のホザキザクラは、現在作成中の図鑑に必ず載せたい」とのこと。
こんな貴重な機会を私にくれた友人に、感謝しています。


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