秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

牙竜種の書 飛雷竜 トビカガチ

2024-03-16 23:08:38 | 牙竜種









「飛雷竜」
トビカガチ
Tobi-Kadachi
牙竜種
竜盤目 四脚亜目 凄爪竜上科 トビカガチ科
全長約1144.45〜1612.45cm
全高約329.22〜337.45cm
足裏のサイズ約134cm
・狩猟地
現大陸…大社跡、水没林、密林
新大陸…古代樹の森
・概要、特徴
青白い体色と赤い眼が特徴的な牙竜種の大型モンスター。
大型竜として珍しく樹上生活に適応した進化を遂げた種で、四肢には湾曲した鋭い爪を持ち、これを駆使して木々に張り付き、縦横無尽に動く事が出来る。











前脚の指は3本、後脚の指は2本で、内側の肉球が滑り止めの役割を果たすことで枝を掴みやすい形状となっている。
背中から尾にかけて見られる鱗は鳥の尾羽のように繊維が細く、尾の先に向かうにつれ柔らかくなっている。その構造による程よい柔軟性により、体毛が細かく動き、摩擦を起こして静電気を作りやすい仕組みとなっている。
溜められた静電気がピークに達すると、体毛が電光を放ちながら一気に逆立つ。
体毛の下の鱗や体皮は絶縁体になっており、過剰な電気の帯電による自身の身体へのダメージを防いでいる。
尻尾は胴体と同等か、あるいはそれ以上の大きさを持ち、この尻尾が長く表面積が大きいほど木と接触する箇所が増えるため、発生させられる静電気も増え、帯電状態になりやすくなる。 それ故、強力な個体ほど発達が著しい部位である。










下顎には2本の鱗が硬質化した牙状の突起があり、口内に無数に存在する小さな牙と併せて噛み付いた獲物を逃がさないために発達したと推測されている。
また、口角の皮は高い柔軟性と伸縮性を持ち、顎を外すことで大きな獲物も飲み込める可能性がある。
前後の脚の間には皮膜が存在し、空中で広げるとある程度の滞空や滑空が可能。
手首を内側に曲げ、針状の軟骨を外側に押し出す事で瞬時に膜を広げる。
大きく平たい尾は滞空中に方向を変える舵の役割も果たし、全体的に高い運動能力を誇る牙竜種の中でも、こと「空中」での機動力についてはトビカガチ種独自の特徴と言える。
なお、食後でもバランスを崩さず飛行するため、胃は体の中央に位置していると考えられている。
この皮膜によって木々の間を飛び移るように移動する事、そして帯電能力から「飛雷竜」とも呼ばれる。
尾には薄い鱗が一体化して形成された棘があり、射的に適した矢の形状から外敵に射出して攻撃する。









・生態
背の高い樹木が豊富に立ち並ぶ森林地帯に広い縄張りを持ち、平地に姿を見せることは滅多にない。
一日の殆どを樹上で過ごし、木々の幹や枝を中継して跳び回る姿は影を追う事も難しいほど俊敏。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/916128710494904321?s=19
トビカガチの縄張りでは抜け落ちた体毛が木の上から降ってくる事があるが、それはトビカガチの攻撃圏内まで接近していると言う事であり、注意が必要。
新大陸に生息する個体は比較的大人しい性質で、危害を加えない限りは間近まで接近しても意に介さない場合が多い。





爪が伸びすぎないように定期的に爪研ぎを行う習性を持つが、これは強い個体ほど木の高い位置で行うとされ、これによって己の力を誇示し、縄張りを主張しているとされる。
多くのモンスターが生息し、縄張り争いの絶えない森林地帯に生息するが、高所を好む性質から直接的な競争は発生していないという。
なお、同じ凄爪竜上科に属する氷狼竜や惨爪竜は爪による攻撃を得意とするが、本種は戦闘に於いてあまり積極的に爪を武器としない。
これは、もし欠損してしまった場合に樹上での運動が不自由になってしまうからとの見解がなされている。
しかし、特に屈強な個体は爪の硬度も強靭なため、攻撃に於いても威力を発揮するという。
移動して過ごす事が多いが、時折立ち止まっては尻尾や身体を木に擦りつけることで体毛を残し、縄張りを主張するマーキングを行うと共に静電気を溜めている。







電気を溜めておくための重要な器官が、体毛内に無数に生える電極針である。
この電極針は通常は体毛の中に隠れていて、身体を木々に擦り付けた際に発生した静電気を溜め込む役割を果たしている。
これにより一定以上の電気が溜まると、体毛と電極針が逆立つ。
このとき、対になっている電極針間で高圧の電気が流れるため、 稲光のように全身が青白く光って見えるのである。
この静電気で体毛を大きく逆立てて身体の周囲に電気を纏う状態を “帯電状態”と呼び、さながら稲妻が意思を持ったが如く、尾や噛み付きでの攻撃に電撃が加えられて殺傷力が増す。
また、静電気を筋肉への運動伝達のシグナルとしても活用し、一時的に運動能力を高めているとの可能性を指摘する者も出てきている。








前脚と後脚の間の滑空膜は普段は畳んでいるが、移動や狩りの際には拡げて素早く滑空する。
狩りの際には俊敏な動きで獲物の死角に入ると張り付いた樹木から降下することで物音を立てずに急接近し、体当たりや鋭い牙による噛み付きで捕らえるか、滑空で接近し、放電して獲物を感電させ仕留めにかかる事もある。



木から木へと縦横無尽に飛び移ることも可能なため、交戦時には常に外敵の背後を取ろうとする習性があることも判明している。
食性に関する情報は殆ど得られていないが、その理由のひとつとして、 トビカガチはエネルギー効率が良く代謝が低いため、数日程度は何も食べずに過ごすことが可能であるからと考えられている。



群れを作らず単独生活をするために繁殖方法の詳細も不明であるが、尾や体を擦り付けて帯電する生態上、尾の長さが個体の強さに直結しており、雄は尾をアピール材料とするのではと推測されているが、番や幼体は未確認である。
慎重な性格な上に樹上生活をするトビカガチの生態調査は困難であり、未だに不明な生態は多い。
・食性
肉食性。
俊敏な動きと獲物を横取りされる事への警戒心の強さもあり、捕食の目撃例はない。
なお、腐肉を食する様子は確認されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1732284555892343050?s=19
水没林や密林では水を飲む様子も観察されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1481504207672729600?s=19
・危険度、戦闘能力
相手を明確に外敵と認識すると尾を立てて咆哮し、威嚇を行う。
比較的大人しい性質のモンスターであるがその戦闘力は決して低くは無いため、危険度は雌火竜や毒妖鳥と同等かやや上回る程度とされる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1481504042400374785?s=19


戦闘時は樹上と地面を忙しなく行き来し、前述の通り外敵の死角に入り込むように動く習性を持つ他、地上では相手の間合いと隙を伺うようにその周囲を歩き回り、頭上や背後から奇襲を仕掛ける戦法を好む。


外敵に対しては咆哮で牽制し、噛みつきや尻尾を振り抜いて相手を打ち据える攻撃を主体とするが、発達した尻尾の一撃は強烈で、滑空の勢いから振り抜かれれば重装備のハンターでも容易に薙ぎ倒す。
また、紫電を帯びた電極針を尾から射出して遠隔攻撃を仕掛ける事もある。




十分に静電気を蓄えると体毛を逆立てて帯電状態へ移行し、噛み付きや尻尾による攻撃の際、電気の流れる電極針を露出させて押し付けることで対象を感電させ、その動きを制限する。
感電した相手は気を失いやすくなるが、これは神経を通る電気信号が外部からの電気的な刺激によって狂わされることが原因とされている。


この状態こそトビカガチの本領発揮であり、俊敏な身のこなしと電撃を纏った長大な尾よる攻撃を駆使し、格上のモンスターとも渡り合うとされる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1768985770638135605?s=19
しかし、真っ向勝負となると自らより体格で勝る火竜や蛮顎竜に対して特に抵抗もできずに一方的にやられてしまう場面も少なくない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1526180665993048064?s=19
ただ動かれるだけでも静電気は溜まっていく上、樹上で蓄電を行う事もあって交戦中にトビカガチの帯電状態への移行を完封するのは困難だが、水やられにする事で静電気の発生を抑える事が可能。
また、攻撃を受けると溜めていた電気が少しずつ抜けてしまい、一定値を下回ると帯電が解けて通常の状態に戻る。







・利用
静電気を蓄積する細くて柔らかな体毛は加工時の取り扱いに繊細な技術を必要とし、また自在な舞空を可能とする皮膜や羽のように柔軟な鱗、帯電性に富む毛皮、蓄電する電極針など、トビカガチの素材は特異な性質に溢れる。
試行錯誤の段階ではあるが、これらを加工した防具は着け心地を感じさせないほど体に馴染み、一般的な装備とは一線を画す軽やかな動きを可能にするなど優れた性能の発揮に成功している。
トビカガチの見た目も武具のデザインに活かされ、白い体毛と鮮やかな青色をした鱗のコントランスが美しい。
トビカガチ同様に高い雷耐性と運動性を誇る防具はデザインを気に入って愛用するハンターが多く、オトモアイルーの防具も人気が高い。白い毛皮部分は、常に静電気がパリッと走る。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/1156482067011555328?s=19
また、毛束は静電気を発生させやすく、その影響により加工後もほぼ常に逆立っている。これを武器本体に巻き付けて特殊な加工を施す事で、毛束に蓄えられた静電気を武器に通電させ、単純な攻撃に電撃を付与する機構を作り出せる。
・ソース
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集
モンスターハンター:ワールド 狩猟感謝祭 2018 公式パンフレット
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録