秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
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海竜種の書 泡狐竜 タマミツネ

2024-03-07 21:30:40 | 海竜種








「泡狐竜」
タマミツネ
Mizutsune
海竜種
海竜目 海獣竜亜目 泡狐竜下目 タマミツネ科
全長約1677.76〜2356.40cm
全高約520.23cm



・狩猟地
渓流、大社跡、密林、原生林、水没林、寒冷群島、獄泉郷など
・概要、特徴
主に温暖な地域の水辺に生息する大型の海竜種。
美しい純白の鱗、胴体や尻尾を覆う濃紫色の体毛、そして頭部や背中から生える花弁のようなヒレが特徴。
雄の個体が持つヒレは特に立派で、興奮すると血行が良くなって鮮烈な赤色に、疲労すると薄い青といった具合に感情や体調に合わせて色合いが変化する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492354527671951367?s=19
その美しい姿から水面に映る姿は白狐とも赤蛇とも、はたまた蘭の花とも例えられる。


下顎は蛇のように横方向にも開くために大きな獲物でも丸呑みすることができ、牙も内側に向けて生えて獲物が逆流することを防ぐ構造となっている。

また、上顎には水を噴き出す器官が存在する。
海竜種の多くが遊泳や潜行に特化した進化を遂げている中、タマミツネは地上での活動に適した進化を遂げた《海獣竜亜目》というグループに分類される種であり、水辺を縄張りとしてはいるものの、その活動範囲は陸上が大半を占めている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1652533963930456065?s=19



そのため、海竜種としては珍しく獣のように腹部を地面から大きく浮かせた体勢で歩く他、手足の爪は発達し、肉球も備わっている。






・生態
水棲の海竜種ながら陸上での活動に適した進化を遂げており、運動能力は極めて高い。戦闘においても跳躍して相手の頭上から奇襲を仕掛けたり、回り込むように外敵の攻撃を回避する等、非常に俊敏且つ柔軟な動きを見せる。
この運動能力と後述の能力により、水辺から離れた場所でも不自由なく行動し、森林地帯で休息したり、起伏の激しい地形も驚異的な跳躍力で容易く跳び越えてしまう事が可能。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492384020432232450?s=19
雌の個体は雄と異なってヒレは小さく、幼体と共に群れを形成して暮らしており、人里に姿を見せる事はほとんど無く、調査対象となった例も僅か。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1652138096904007680?s=19








幼体は成熟すると雌であればそのまま群れに残るが、雄の場合は群れを離れて単独で暮らすようになり、繁殖期にのみ群れに加わって子供や巣の防衛を担う。
基本的には大人しい性質であり、ギルドでもさほど警戒することは無いモンスターであるが、繁殖期になると縄張りの確保のためか雄は非常に神経質になり、漁師や渓流付近の村に大きな被害を齎す事もあるため、そうした時期の出現時にはギルドでも警戒を強める。







口内や全身の特殊な腺から潤滑性のある特殊な体液を分泌し、適度な水分を保つ事で乾燥に弱い身体を守っている。
この潤滑液と舌や体毛を擦り合せる事で泡を生み出すことから「泡狐竜」とも呼ばれる。
鱗の不規則な形状はこの泡を纏いやすくするためのもので、紫色の毛も乾燥時は硬くごわごわしているが、泡を介して分泌液が浸透すると、絹のようなさらりとした触感に変わり、湿潤を保つようになる
この体毛の手入れのために側面が櫛状になった鉤爪で梳く習性を持ち、縄張りで爪研ぎをする様子も観察される。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492353876430786560?s=19
この泡は乾燥のみならず外敵からも身を守る役目を果たしており、タマミツネは眠る際に周囲に泡を配置、そしてその位置を記憶しており、その泡が割れる際に発生する大気中の振動をヒレで感じ取る事で、眠っていても縄張りへの侵入者を察知する事ができる。


また、耳は頭部のヒレの後ろにあるため後方からの音にも敏感。






外敵から逃走する際には潤滑液で地面との摩擦を減らすことで機動力を得て逃走、また逆に外敵の足元を掬って身動きを封じる。
なお、タマミツネ自身は鋭い鉤爪がスパイクの役割を果たして泡面でも自在に旋回する事が可能であり、よほど疲労していないるか爪が欠損していない限りは泡に足を滑らせてしまう事は無い。
この泡のトラップには怪我をしたような演技で敵を嵌める事もある他、泡を利用したタマミツネは縄張りが重複しやすく対峙する機会の多いジンオウガの連続攻撃すら寄せ付けないほどの機動力を誇り、その神楽を舞うが如き動きは『妖艶なる舞』とも評される。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1481963142708031489?s=19
外敵との戦闘の際、タマミツネは主にこの泡と機動力を最大限に活かし、攻撃を避け続ける事で相手を徐々に消耗させていく戦法を好み、真正面からぶつかりあうような戦闘は避ける傾向がある。
また、獲物を捕食するための狩りにおいても同様に泡を用いる。





口から吐き出す泡は目の下あたりにある「泡液ぶくろ」という腺を舌で刺激して液体を分泌した後、まるでガムを膨らませるようにして泡にして吐き出す。
体表の泡は、全身にある腺から分泌した液体を、洗濯板のような窪み状の鱗に溜めて、それを毛や地面で擦って泡立たせていることで生み出している。
なお、タマミツネの分泌する泡の中には稀に赤色や緑色に色づいた特殊なものが見られる場合がある。
これは潤滑液に餌の魚及びその体内に含まれている茸や苔、植物の種子から摂取した栄養分の一部が混入したもので、特殊な色合いに見えるのもその栄養分の色素に由来するものである。
このような泡には浴びた生物の傷を癒す滋養性や、攻撃能力を上昇させる効果が含まれている。
タマミツネの分泌する体液や泡には毒性などは確認されておらず、少量であれば摩擦を奪われることも無いので、狩猟時にはこれを利用する事もできるのではないかと推測されている。
また、体毛の色味や個体の興奮性も食性の影響を受けるという。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1352799598062931968?s=19
・食性
肉食性。巨体を維持するために食欲は旺盛で、海川の魚を捕食する様子が観察されており、サシミウオなどを丸呑みにする。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492353476717776899?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1652535125689901056?s=19
・危険度、戦闘能力
外敵の存在を察知すると、思わず立ちすくんでしまうほどの音量で甲高い咆哮を上げて威嚇を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492355342713327617?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1492354927150075907?s=19





性質は大人しく、普段は人里に被害を齎すような危険なモンスターではないものの、繁殖期などは気性が荒くなり、ギルドにも狩猟依頼が寄せられる事がある。
泡を巧みに使った戦法は対策無しでは一方的に翻弄されかねず、生半可なハンターではタマミツネの舞を遮ることは不可能とされる。
戦闘能力も決して侮れるものではない強大なものであるため、ギルドでは危険度を雷狼竜や斬竜に匹敵するとしている。




狡猾な性格から自らと相手どちらかが優位であるかを常に意識して動き、外敵との戦闘では、泡を怪火の群れの如く立ち上らせ、相手の自由を奪ったところに水流のブレスを噴射、広範囲をまとめて薙ぎ払う。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1351377521783177220?s=19





タマミツネ最大の武器は、艶やかな体毛に覆われた大きな尻尾である。
その豊かな体毛によって柔らかな印象を受けるが、その実非常に強靭であり、タマミツネの柔軟且つ俊敏な動きの中で振るえば、生半可な防具では到底受け止めきれない絶大な破壊力を叩き出す凶器となる。
しかし、外敵と鉢合わせてもいきなり本領を発揮して排除しようとはせず、最初は咆哮による威嚇や牽制程度の攻撃で相手の出方を窺うなど本来は無駄な争いを避ける。





逆に相手が立ち退かない場合は、前述した戦法を主軸に美しくも荒々しく攻撃を仕掛け、舞うように仕留めるのである。











・利用
タマミツネの素材を利用した防具には、適度な量の泡を自ら産出して行動の負担を減らしたり、摩擦を減らす事で相手の攻撃を受け流しやすくしたりする力が秘められている。
また、その装備の外観はかつて三国一の御両人のため、神職にある織女が百夜を掛けて織り上げた婚礼装束を模している。
https://twitter.com/MH_Rise_JP/status/1356183759167520768?s=19
タマミツネの素材を利用した武器は名のある士や姫の遺した雅なる武器を象っており、災いを退け、恒久の安寧への願いが込められているとされる。
鱗は透明に近く、それが層を成してわずかに凹凸を作り、水晶のように光を拡散する。その七色の煌きは、お守りや観賞用としても人気が高い。
最大の特徴である「泡」を成す特殊な腺液は、泡の滴とも滑液とも呼ばれ、触れた水を無色透明の泡に変えることから、あらゆる穢れを落とすとされ、上質なものは神事にも用いられる。
また、ある地域にはタマミツネそのものの動きから着想を得た伝統的な舞いの流派が存在するという。



・ソース
MHXX
MHR:S
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録